- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784769022718
作品紹介・あらすじ
食べ物も住む家もない貧しい少女アルメットが、寒さと飢えで追い詰められ、けんめいに祈ると、願ったものが嵐のように降ってきました。山のように積みあがった色々な物を、アルメットは自分と同じように困っている人々に分け与えはじめ、それは人々を巻き込んで世界中にひろがって…。貧困や飢餓についてトミー・ウンゲラーが描いた絵本を谷川俊太郎が歯切れよく翻訳。原書は1974年に出版されたものですが、現代社会の抱える問題がシニカルでユーモラスに表現されています。
感想・レビュー・書評
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トミー・ウンゲラーによる現代版マッチ売りの少女というのかな。冒頭にアンデルセンへ敬意を示す謝辞がある。
アルメットは貧困と空腹でどうしようもなくなった時に祈る。
「あと少しだけ生き延びさせて」「誰かお願い。私の願いを聞いて」と。
すると不思議なことが起こる。それをどうするか。独り占めせず、同じように困難を抱えて生きている人々に分け与える。すると心を入れ替えた裕福な人までもが出てきて、助け合いの輪が広がる、少しずつ、そして世界中へと。災害や戦争が起こるたびに仲間たちは懸命に働いた。
アルメットのような生活困窮者、それを疎む者たち、裕福な者、権力者、都合が悪くなったら態度を変える者…色々と出てくる。みな我々が知る者たちばかりだ。
現代社会で起きている問題を投げかけられているようであった。 -
まずしいアルメットに
ある日奇跡が。
一夜にして大金持ちと
なった彼女に傅く人々。
彼女は恵まれない人に
惜しみなくモノを分け
与えます。
かつて自分がなされた
ようにふるまいません。
惜しみなく分け与えて
豊かさが尽きることは
なく、
むしろますます増えて
いくのでした。
トミー・ウンゲラー作。
谷川俊太郎さんの翻訳。 -
『すてきな三人組』のウンゲラーらしいなぁと思った。
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マッチ売りの少女のオマージュ作品かな。貧しいときに誰かを思う気持ちを持てれば世界は平和になるのかも。
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「マッチ売りの少女」の願いがもしも叶うなら・・・というお話。ただし、自分の「あと少しだけ生き延びたい」という願いが叶ったとき、彼女は、進化した。他の人の持つ彼女と同じ願いも叶えるべきだ、という方向に。アルメットの進化に拍手。彼女の進化は周囲を動かし社会に変革をもたらした。
満たされた人が、他のまだ満たされていない人を思う。そう考える人が多数になることが、社会を救うのではないか。
子どもたちに残したい社会は、それぞれがばらばらに私利私欲の果てまで追い求めるのではなく、アルメットの見出した社会だと思っているよ、と、伝えたくて、この絵本を購入。出会わせてくれた書店に感謝。 -
中学生以上
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考えされられる、、、
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貧しい女の子のアルメットにて奇跡が起こりました。欲しいかった食べ物や色々な物が次々に降って来たのです。それを貧しい人たちに分け与えて行きました。それからアルメットはどんな気持になっていくのでしようか〜
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読了
大丈夫ですよ!
目を細めて薄目で見れば可愛いなとw
大丈夫ですよ!
目を細めて薄目で見れば可愛いなとw
その通り!
その通り!