- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784769808299
感想・レビュー・書評
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黒島のことや、振武寮のこと初めて知った。さらに知りたいと思った。
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「永遠の0」を読み始めて、
戦争について知りたくて図書館で借りてきました。
特攻の基地がある町、知覧。
生きて帰ってくることが許されなかった特攻隊員、
「俺もかならず後から行くから」と約束をする中尉、
特攻隊員の出撃まで、
身の回りを世話していた「なでしこ隊」、
隊員たちの母親的存在、食堂のとめさん、
在日朝鮮人が日本人として出撃する、
戦闘機の不具合で不時着した特攻隊員、
特攻隊員の妻たち、
敗戦後の知覧、
とにかく特攻隊員をとりまく出来事を、
描いています。
「熱望する・希望する・希望しない」
希望しないを選ぶと、激戦地に送られる。
そんな選択肢しかないことが、
当時の現実だったなんて。
出撃前日の特攻隊員の行動や、
敗戦後に自決をしなかった司令官の巡礼、
とめさんが憲兵に連れて行かれ、
翌朝、顔を腫らして帰ってきたのに
「この傷は私の勲章だよ」と言い、
理由を一切語らなかった場面や、
両親に結婚を反対されていた特攻隊員が、
沖縄を目指して出撃したはずだったのに
自身の実家に突っ込んだ話や、
特攻隊員の出撃を見送る夜明けの場面は、
とにかく胸にせまります。
ただ、ところどころ誤字があって
誰かが鉛筆で修正してくれていました。苦笑
さすが図書館。 -
読み終わった日:2009.10.23