彗星夜襲隊 新装版: 特攻拒否の異色集団 (光人社ノンフィクション文庫 404)
- 潮書房光人新社 (2008年2月1日発売)
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感想 : 18件
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- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784769824046
感想・レビュー・書評
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序盤はダルいが,中盤から猛然と面白くなるノンフィクション.何よりリーダーの美濃部 正少佐のキャラクターが良い.あくまでも現実主義,あくまでも機会主義を貫き生半可な国粋イデオロギに揺らがない強固な信念と実務能力が快い.どんなに状況が絶望的であっても,こういうタフな戦い方が出来る人が居たというのは誇るべき.また,そういう人材を「異色」とか「異端」とせざるをえない状況や体制に対しても考えさせられる.
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大戦末期に、特攻思想が強かった日本軍の中で、特攻に反対し粘り強く夜間に反復攻撃をして、沖縄沖の米艦隊などに打撃を与えた部隊の戦記。戦時中に著者のような指揮官が多かったら、特攻という方法は無かったのかな?と思う異色の一冊です。
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芙蓉部隊の決死の戦い.ある意味日本ばなれした組織運営
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あまり知られていない、特攻を拒否して粘り強く戦争末期を戦い続けた「芙蓉部隊」の戦闘記録。一部の同人誌などでしか語られていない、貴重なエピソードが紹介。惜しいのは、こうした手法が開戦当初から行われていれば……という点。戦後の私達にも教訓となってくれます。