彗星夜襲隊 新装版: 特攻拒否の異色集団 (光人社ノンフィクション文庫 404)

著者 :
  • 潮書房光人新社
4.18
  • (16)
  • (9)
  • (8)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 139
感想 : 18
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784769824046

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • こちらに書きました。
    http://rene-tennis.blog.so-net.ne.jp/2009-09-13

  • 序盤はダルいが,中盤から猛然と面白くなるノンフィクション.何よりリーダーの美濃部 正少佐のキャラクターが良い.あくまでも現実主義,あくまでも機会主義を貫き生半可な国粋イデオロギに揺らがない強固な信念と実務能力が快い.どんなに状況が絶望的であっても,こういうタフな戦い方が出来る人が居たというのは誇るべき.また,そういう人材を「異色」とか「異端」とせざるをえない状況や体制に対しても考えさせられる.

  • 大戦末期に、特攻思想が強かった日本軍の中で、特攻に反対し粘り強く夜間に反復攻撃をして、沖縄沖の米艦隊などに打撃を与えた部隊の戦記。戦時中に著者のような指揮官が多かったら、特攻という方法は無かったのかな?と思う異色の一冊です。

  • 芙蓉部隊の決死の戦い.ある意味日本ばなれした組織運営

  • あまり知られていない、特攻を拒否して粘り強く戦争末期を戦い続けた「芙蓉部隊」の戦闘記録。一部の同人誌などでしか語られていない、貴重なエピソードが紹介。惜しいのは、こうした手法が開戦当初から行われていれば……という点。戦後の私達にも教訓となってくれます。

全18件中 11 - 18件を表示

著者プロフィール

昭和25年(1950年)、名古屋に生まれる。立教大学文学部卒業後、航空雑誌の編集勤務。53年、第2次大戦の軍航空に関する執筆に専念。平成22年(2010年)、職業としての軍航空の著述を終了。以後、余暇を航空史研究にあてる。主著に「回想の横空夜戦隊」(編者)「首都防衛三〇二空」「彗星夜襲隊」「空の技術」「異なる爆音」「戦雲の果てで」「航空戦士のこころ」「銀翼、南へ北へ」「太平洋戦争 日本の海軍機」「非情の操縦席」「敵機に照準」「倒す空、傷つく空」「兵器たる翼」「必死攻撃の残像」「海鷲戦闘機」「陸鷲戦闘機」「急降下!」「審査部戦闘隊」(潮書房光人新社)、「決戦の蒼空へ」「液冷戦闘機『飛燕』」(文藝春秋)、「日本海軍夜間邀撃戦」(大日本絵画)、「零戦戦史 進撃篇」(グリーンアロー出版)、「写真史三〇二空」(文林堂)、「写真集本土防空戦」(徳間書店)など。訳書に「ドイツ夜間防空戦」(潮書房光人新社)、「第二次大戦のドイツ夜間戦闘機エース」(大日本絵画)、「超・空の要塞B-29」(朝日ソノラマ)など。

「2020年 『局地戦闘機「雷電」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

渡辺洋二の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×