本当の潜水艦の戦い方: 優れた用兵者が操る特異な艦種 (光人社ノンフィクション文庫 493)

著者 : 中村秀樹

• 潮書房光人新社 (2006年5月1日発売)

感想・レビュー・書評

[asita-asatte-siasatteさんの感想 · 2014年3月6日]

特殊な船なので特殊な用兵をしましょうという本。
軍全体に占める構成員の割合が非常に低いため、発言力が無く、他の兵科の下に付けられたりして独自の用兵がされにくいのが問題だと指摘されている。
資料としても使えるように、各作戦に使用した潜水艦の型が列挙されている部分が多い。
終盤には海上自衛隊の方針に対する熱い思い（批判）が書かれており、読み応えが有る。

[oakさんの感想 · 2009年2月6日]

潜水艦という特殊な艦船の使い方-用法-を、第二次世界大戦時の日本と、アメリカで比較して解説。

潜水艦に限らず日本軍(もしくは日本の組織まで拡張できるかも)の前例主義と、成功体験を忘れない体質と、アメリカのいつでも見直し、失敗から原因を追究・反省していく体制の差を明らかにしている。

また、現在の自衛隊は潜水艦の特殊性（隠密性、単独行動、脆弱さ）を生かすための組織なっていないとも。

著者プロフィール

奈良ローカル通信

「2020年 『たずねる・わかる 聖徳太子』 で使われていた紹介文から引用しています。」