貧困ガバナンス論―日本と英国― (関西学院大学研究叢書)

著者 :
  • 晃洋書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784771032095

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  • ガバナンス理論の「統制」「合理化」「抵抗」を応用して貧困ガバナンスという観点から,日英の貧困対策を分析していた。日本の分析は生活保護と生活困窮者自立支援制度が対象。

    グラムシの「統合国家」の話があった。それは政府と市民社会が結託して,持続可能で強制的かつ合意的な関係が構築されている状況を指すようだが,ワークフェアの政策展開とどのように関連しているのかがわかりにくかった。政府と就労支援をしている民間団体の関係のことなのかどうか。あと日本にあてはまるのかとうかも気になった。

    また,貧困ガバナンスの「抵抗」は市民社会の側の「抵抗」のこととされ,生活保護裁判等が例として論じられていたが,生活保護バッシング等の市民社会の逆の動きはどのように位置づけたらいいのかも気になった。

  • 開発目標1:貧困をなくそう
    摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50165108

  • 東2法経図・6F開架:368.2A/Y31h//K

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著者プロフィール

ローカル・ガバナンス研究所所長、元関西学院大学人間福祉学部教授
岡山大学大学院文化科学研究科博士課程修了(学術博士)
専門 ローカル・ガバナンス論、福祉行財政論、社会起業論

主な著書
(単著)『福祉行財政論 国と地方からみた福祉の制度・政策』中央法規、2002年
(単著)『イギリス福祉行財政 政府間関係の視点』法律文化社、2003年
(単著)『ローカル・ガバナンス 福祉政策と協治の戦略』ミネルヴァ書房、2009年
(編著)『社会的企業論 もうひとつの経済』法律文化社、2014年
(単著)『貧困ガバナンス論 日本と英国』晃洋書房、2019年
主な翻訳書
(監訳)ビル・ジョーダン『英国の福祉 ソーシャルワークにおけるジレンマの克服と展望』啓文社、1992年
(共訳)ノーマン・ジョンソン『福祉国家のゆくえ 福祉多元主義の諸問題』法律文化社、1993年
(共訳)アラン・ウォーカー『ソーシャルプランニング 福祉改革の代替戦略』光生館、1995年
(監訳)ノーマン・ジョンソン『グローバリゼーションと福祉国家の変容国際比較の視点』法律文化社、2002年
(共訳)ボブ・ジェソップ『資本主義国家の未来』御茶の水書房、2005年

「2022年 『ニューミュニシパリズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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