- Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
- / ISBN・EAN: 9784772410304
作品紹介・あらすじ
昨今、少年による重大犯罪が、世間を震撼させている。「凶悪犯罪」とひと括りにするにはあまりにも不可解な事件の数々…。そうした事件を家庭裁判所調査官として扱いながら、事件を多角的に見ることによって不可解さの要因を解明し、適切な処遇につなげたいとした論文集。非行臨床・司法面接の第一人者による、実践に裏打ちされた臨床指導書。
感想・レビュー・書評
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当時の社会情勢を踏まえると如何に勇気のいる挑戦的な試みだったかということを思い知らされる。
どの事例もBPSモデルで取り上げられていて、ケース検討する際の視野の広さに脱帽。
理論と実践がかみ合った良書。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
仕事用。非行をした少年に発達障害の者が見受けられるのは事実で,そのケアは必要だが,発達障害が非行の原因ではないだろう。
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読みかけの時点で感じたこと。
藤川氏は物をはっきりおっしゃる方のように思えるときもあるが、比較的読みやすく、発達障害と少年非行に関心のある人にとっては、最初のとっかかりとしていいボリュームの本だと思う。 -
「精神療法」少年非行の特集で、この方の論文を読んだ。以来、かなり、ひつこく、追いかけ、ほぼ全部の著書を、図書館で借りて読みまくりやがり。
あれから、もっといろいろ文献あたって、読み考え考え続け、いまも考え中なんだけど、少年非行と「発達障害」をむすびつけ「すぎる」のもちょっとちがう、との考えにいたっている。だから、評価もレビューも先送り。きっと、一巡してまた手繰る機会があると思う。
藤岡か藤川か。比較もへんだけど、いまわたしは藤岡に傾いている。
発達障害、だからといって、それが原因で事件になったとしても、免罪にはならない。
うまくいえないが、例えばわが子の「乱心乱行」を、発達障害であるととらえ違えると、発展も発達もありえんだろ、ってことなのだ。