なぜ、病院が大赤字になり、医師たちは疲れ果ててしまうのか!?―医療をつくり変える33の方法

制作 : 本田 宏  「日本の医療を守る市民の会」 
  • 合同出版
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772604543

感想・レビュー・書評

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  • 498.021||Ni

  • 各医療問題についてそれぞれの専門化が
    問題定義から解決策まで示しているので、
    深い内容になっていると思います(その分読むのは大変です)。

    ・日本の医師不足
    長時間労働(当直明け勤務=36時間勤務など)が当たり前に
    高齢化・長寿化が進み医者は減るが患者が増える

    ・勤務医の生涯賃金は低い
    年収
    研修医 300万程度
    卒業後10年でやっと 400~500万

    犠牲的精神になりたっている
    平均労働時間 70.6h/週 OECDは40-45

    ・二極化
    体制に余裕のある、施設も労働環境もいい病院に人が集まり
    そうでない病院には集まらない

    ・モンスターペイシェント
    突発した事態に、納得も理解も出来ずに混乱し、取り乱している家族を
    一括りにしてしまうことは違う

    ・NICU 2200人分/全国 慢性的に不足

    ・コンビに受診
    親の都合で平日の昼間に病院に連れて行かない

    ・国の失策
    医療費亡国論 → 医療立国論へ
    医療=負債 という考え方だった
    新薬・新医療機器の承認が極めて遅い→体制がない
    日本は高い技術を医療分野へ。という発想自体が少ない

    ・医療庁の設置
    複数省庁のかかわりをなくし一本化

    ・新薬・新医療機器の承認制度の遅さ
    承認するころには2,3世代古い機器になっている
    承認体制が圧倒的な人員不足

    ・日本の企業負担
    法人税だけで日本は高いというのは誤り
    社会保険、福利厚生費を足すと欧米のほうが社会保障負担率が高い

    例)医療保険料 企業負担 仏12.5% 日本4.2%


    ・社会的入院
    行き場を作らずに追い出す政策が先行
    (入院日数制限など)

    ・混合診療
    弱者へ不利な体制に
    →儲かる医療に流れ、金持ちしか高度の医療は受けられない

    ・後期高齢者医療制度
    保険料の免除を認めていない
    低所得者にも応益負担
    →自分たちで制限させるしくみ
    病気になる確率の高い高齢者をひとまとめにしている
    →これ自体は事実なので対応として間違えといえるか?

    ・リハビリ日数制限、質の評価
    日数を超えると、機能低下を防ぐ維持目的のものも保険対象外
    リハビリの質の評価(よりやすい施設に移動できたか 自宅など
    →家族の介護力や世帯の経済力の影響が大きく、意味を成さない

    ・保険証取り上げ
    国保を1年保険料滞納すると保険証を取り上げられ、
    窓口で一時10割負担(後から7割返る
    →保健書のある世帯比で受診率が2%まで(1/53)落ちる
    取り上げても徴収率の向上につながっていない

    ・民間医療保険と公的保険を比べるのは愚
    高額医療費の制度など考えれば全く質が違うもの

  • 日本の医療はいまどんな問題を抱えているのか、それはどのような経過で生まれて来たのか?どのような医療制度を作っていったらよいのか、私たちにできることは何か?医療大国をめざす33の提案。

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