ギャングを抜けて。: 僕は誰も殺さない

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  • Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772613460

作品紹介・あらすじ

僕は中米のホンジュラスで生まれた。
一年中ランニングシャツ1枚ですごせるほどあたたかくて、緑豊か、美しい自然に恵まれているすてきな所だ。
──と言いたいところだけれど、現実には、町の大部分が貧しい人たちの質素な家が並ぶスラムで、活気がなく、しかも危険な空気に満ちている。
僕は16歳のとき、故郷を離れ、一人でメキシコシティまでやってきた。
着の身着のままの旅の果てに、たどりついたんだ。
なぜそんなことをしたのかって?
それはギャング団から逃れるため。人殺しにならないためさ。

感想・レビュー・書評

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  • ストリートチルドレンを調査しレポートしているジャーナリストの著者
    リアルなギャング団の活動をレポートしてくれるので
    どの本を読んでも、ウエブ記事を探して読んでも様子が良くわかる。
    一人の青年の足跡をたどって、その人の主張を聞いてみると、
    なんで、ギャング団なんかに入ってしまったのかという疑問が、いまいち伝わらない。根本的な問題解決にはなっていないように思われる。
    このような子供たちがたくさんいるということは、国家としてどうなのかという、安全保障という概念がない為なのだろう。
    日本から見ると危険極まりない国だという評価なのです。

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著者プロフィール

スペイン語圏を中心に、貧困や格差といった社会問題、歴史や文化を取材している。
著書に、『仲間と誇りと夢と』(JULA出版局)、『ストリートチルドレン』(岩波ジュニア新書)、『マフィア国家』(岩波書店)など。『マラス 暴力に支配される少年たち』(集英社)で第14回開高健ノンフィクション賞受賞。NGO「ストリートチルドレンを考える会」共同代表。

「2018年 『ギャングを抜けて。 僕は誰も殺さない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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