なんみんってよばないで。

  • 合同出版
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本棚登録 : 114
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772613972

作品紹介・あらすじ

「このまちをでていかなくてはならないの」とお母さんがいいました。
そうなったら、あなたはどうしますか。

何を持って、だれに別れを告げて、どんなふうに移動していくのか。
安全に暮らせなくなった故郷を去り、難民として逃れる親子の物語。
遠く逃れた先でもなくしたくないものとは何か、ぜひ大切な人と一緒に見つけてください。

小学校低学年から読める、社会問題を知るための入門絵本。
難民支援協会推薦!

感想・レビュー・書評

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  • home Kate Milner
    http://katemilner.com

    なんみんってよばないで。 - 合同出版
    https://www.godo-shuppan.co.jp/smp/book/b474324.html

  • おかあさんが言った。
    ここを出ていかなくてはならないの。
    ここでは安全に暮らせないの。

    ・何を持っていこうか
    ・どれくらい歩ける?
    ・着がえや歯磨き、どこでする?
    …男の子といっしょに、住む場所を出ていかなくてはならなくなったとき、どんなことが起こるか、どんなことを決めなくてはいけないか、いっしょに考える。

    〇この本の男の子とお母さんは、未来が見えて良かった。
    最初と最後の一面のテントに、現実の社会の状況を突きつけられる。
    対話しながら、見ていきたい。

  • 安全に暮らせなくなった故郷を去り、難民として逃れる親子の物語。何を持って、だれに別れを告げるか。どんなふうに歩いていくのか。見たことのない物、変わった場所で寝ること、よその国の言葉、初めての食べ物。わからなかった言葉がわかるようになったとき、「難民の子」と呼ばれるかもしれない。でも、あなたの名前は「なんみん」じゃない。子どもたちに「きみならどうする?」と問いかけながら、難民問題を親しみやすく説く絵本。
    ※難民協会を初めて知った。日本の難民受け入れが少ない理由の一つが、社会の認知がないこと。この絵本を通して、難民の親子の境遇に共感できる機会を作っていけたらと思う。

  • 突然、住んでいたまちを出ていかなくてはならなくなった男の子とお母さん。何をもってでていく?どのくらいの距離を歩けるかな?など、安全な場所を求めてこれまでの生活と異なった場所へ向かうための問いかけに、あなたならなんと答えますか。

  • 母国を離れる一組の親子を通じて、読者に難民問題について問いかける絵本。
    世界に7000万人以上いるといわれる半数が、18歳未満の子どもとのこと。直接彼らを手助けするのは困難ですが、誰であっても偏見や差別することなく接するという気持ちを持つことがまず第一歩だと思いました。

  •  難民理解のために。

  • 日本で暮らしているとあまり身近にはいない難民。
    それを絵本として、子供たちに想像しやすく描かれていて良かったと思いました。
    ウクライナでの戦争が未だ続いている状況で、子供たちもよく知っているニュース。ウクライナだけではないけれど、自国から逃げないと行けないということ、それが難民ということ、絵本で伝わりやすかったと思います。

  • 2021/03/19 更新

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著者プロフィール

ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチン
ズでイラストレーションを学んだのち、アングリ
ア・ラスキン大学大学院で絵本・児童書のイラス
トレーションを専攻、修士号をとる。作品は複数
の雑誌に掲載され、イラストと版画はロンドンの
ギャラリーや国内巡回展で見ることができる。
絵本デビュー作『なんみんってよばないで。』で
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館イラス
トレーション賞(2016 年)、クラウス・フリュッ
ゲ賞(2018 年)を受賞。近作に『Duncan Versus
the Googleys(未邦訳)』がある。

「2020年 『きょうは おかねが ないひ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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