作品紹介・あらすじ
平凡な会社員・伏見の日常は、突如襲った衝撃の連続で破られた。其の一・窓から小鬼が飛び込んで腹に激突、俺悶絶。(いったいどこから…)其の二・ベランダにケモ耳男登場!!しかも妖狐の長・牙藍丸って…。(美形なのにお気の毒に)其の三・小鬼が喋った!!「おまえは牙藍丸様の子を身篭もった」…て、まさかの受胎告知。(俺、男ですけど!?)でも、なんだかお腹がポコポコして…る?出逢う前からデキちゃった!?新狐パパママが贈る愛と涙のベイビーライフ。
感想・レビュー・書評
絞り込み
-
(感想)
表紙からして可愛くて購入。
帯の文字からして狐の子を産むんだな~っ
裏表紙を見て、ああっ、これが生まれた子なんだな~っと
楽しみながら読んでましたが、アレレ???
なんだか愛がない?
で、読んでいくうちになるほどな~。
タイトルの付け方上手いって思いました。
「デキ狐(こん)」その音の通り
先にお腹に赤ちゃんができてるんですね。
手違いで人間のお腹に狐(神さま)の子が宿り
その子が生まれる2か月間をその親となる神さまや
その世話をしてるカラスや小鬼と共に過ごすことに。
初対面でお腹に狐の子?!
そりゃ愛がある方がおかしいわな。
なので最初はお互い喧嘩ばかりで甘い雰囲気なんて全くない。
だけどだんだんとお腹の子のせいで体調を崩してきた時から
不器用なんだけど神さまの優しさが見えてきたり…
そして生まれてきましたよ可愛い赤ちゃんが!!
(超可愛い)
ここからは子育てストーリーでしたね。
そして2人もだんだんといい雰囲気になってるのですが
いつまでも人間の世界にいるわけにもいかず
元の世界に戻っていってしまいます。
普通だったら子供が生まれて幸せで終了なんですが
別れが待ってたんですね。
でもそれで終わるわけはないので
ちゃんと最後は神さまがいいようにしてくれてますよ。
どうせなら後日談で子育てがもう少し読みたかったです。
だってあの可愛い2匹がどんなふうになるのか気になる~っ。
-
狐神の長である牙藍丸の不手際で、人間の伏見のお腹に牙藍丸の子の御霊が入っちゃう、という事故から始まる子育てBL。恋情というよりは子供を介して生まれる連帯感というか。恋人すっ飛ばして夫婦という不思議な関係だった。プレママ雑誌の立ち読みをこっそりする牙藍丸にきゅんとしたw
-
著者プロフィール
白泉社、竹書房、幻冬舎などで広く活躍するBL作家。近著に『君に囲われし濡花』(プリズム文庫)、『デキ狐!!』(クロスノベルス)などがある。現代ものから異世界ものまで、幅広いジャンルをこなす。動物や子どもの可愛らしい描写や、味のあるサブキャラクターが魅力。
「2018年 『エース!! 都立杉並東高校硬式野球部の夏』 で使われていた紹介文から引用しています。」
石原ひな子の作品