つなみ風花胡桃の花穂: 三・一一詩集陸前高田の冬と春 こころの奥底からあふれだす「うた」の数々
- 凱風社 (2012年3月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (93ページ)
- / ISBN・EAN: 9784773636048
感想・レビュー・書評
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震災とその後の避難生活の想いを言の葉にのせて、ただ訥々と。
それだけに、その「うた」は重く心底に落ちてきました。
「人を家を 車も船も 呑みし海 下弦の月が あわあわと照る」
冴えきった弦の光に照らされているかのごとくに、
音のない風景がただ哀しく、海泡のように浮かんできました。
詠い手の佐藤フミ子さんは、昭和三年生まれ、
私の祖母(昭和元年生まれ)と変わらないのに、驚きを。
また、1930年代(昭和三陸津波)、1960年代(チリ地震津波)でも甚大な被害と、
津波はこれほどに身近な存在かと、はじめて知りました。
家も子も、そして夫も失って、孫と二人、どう歩まれていくのか。
これもまた、伝えていくとの一つの在り様、、というには耐えきれず。
たまたま図書館で見つけた一冊ですが、手元に置いておこうと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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