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- Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
- / ISBN・EAN: 9784773812121
作品紹介・あらすじ
1936年——著者マトゥテが11歳の時、あのスペイン内戦は勃発した。多感な少女の胸には、苛酷な内戦のいくつもの記憶が刻まれた。
1953年——内戦に勝利したフランコの独裁体制は強固に続いていた。作家に成長していた著者は、〈兄弟殺し〉とも言うべき内戦の酸鼻な記憶を、聖書に記されたカインとアベルの物語を踏まえて、本作品に形象化した。
2010年——この閨秀作家は、セルバンテス賞を受賞した。
「物語ることはすなわち生きること」という信念に変わりはない。
〈セルバンテス賞コレクション〉
スペイン文化省は1976年に、スペイン語圏で刊行される文学作品を対象とした文学賞を設置した。名称は、『ドン・キホーテ』の作家に因んで、セルバンテス賞と名づけられた。以後、イベリア半島とラテンアメリカの優れた表現者に対して、この賞が授与されている。このシリーズは、セルバンテス賞受賞作家による、スペイン語圏の傑作文学を紹介するものである。
感想・レビュー・書評
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ラテンアメリカ文学のお手本といった感じの作品。素朴で濃厚で土着。もがきながら生きてる。近頃、「最近の世の中、若者、3040代が駄目だ、末期だ」とか耳にすることがあって、正直「ずっとじゃない?」と聞き流していたが。やっぱり50年前と今では生きる重みが違うよね。でかい会社に(派遣で)勤めてる時にボス(いい人)が「最近〇〇さん、痩せておしゃれになったんだけど俺が聞くと問題になるから、もしなんか言ってたらこっそり教えて」とか言われて、しんどいなー現代ってと思った。使わなくていい気を使って疲れている皆。それが文明か?
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