プロセッサを支える技術  --果てしなくスピードを追求する世界 (WEB+DB PRESS plus)

著者 :
  • 技術評論社
4.16
  • (37)
  • (33)
  • (15)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 540
感想 : 36
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774145211

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 1章 プロセッサとコンピュータシステムの基礎
     コンピュータを構成する主要素を説明
      ・プロセッサ
      ・メモリ
      ・入出力装置
    2章 プロセッサの変遷
     省略
    3章 プログラマのためのプロセッサアーキテクチャ
     マイクロアーキテクチャ
      パイプライン
      キャシュ
       速度低下を引き起こすスラッシングの対策など
      RISCとCISC
      演算器の高速化
       分岐予測
     プロセッサの利用範囲を広げるアーキテクチャ
      ・仮想化
     x86 Nehalemアーキテクチャのプロセッサ
      x86の詳細説明
    4章 仮想化サポート
     ユーザーの分割、サーバー稼働率の向上に寄与する仮想化について説明
    5章 マルチプロセッサの出現と普及
     まずはスレッド、マルチスレッドについて、マルチプロセッサについての説明があった。 
    6章 プロセッサ周辺技術
     メインメモリ
     入出力装置の接続(PCIバス)
    7章 GPGPUと超並列処理
     GPUの概略説明と必要性、画像処理から超並列処理への遷移
    8章 今後のプロセッサはどうなっていくのか?
     すべては熱(消費電力)が支配する

    プロセッサの中身を知っておくと高速に処理できるプログラムを書ける。

  • 既に発売から10年が経過しているが、プロセッサに関わる技術の分かりやすい本としては今でも良本と呼べると思う。
    さすがにNehalemの細かい記載は懐かしいが、メモリ周りから仮想化まで、非常に詳細かつ分かりやすい。
    内容的には、情報処理試験で学ぶこととかなり重複するが、ここまで分かりやすく説明してくれる試験用教科書は無いと思う。

    私の本業に係わることも有り、星5つの評価としておく。

  • 初心者ですが、一つ一つの意味がしっかり書かれています。
    とても読みやすいです。

  • もともとがもともとなので万人に易しいとは言わないけれど、
    読み終わったあと相応の達成感が得られる内容の濃さだった。
    ちゃんと読むと得した気分になれるので、丁寧に読みたい本。
    (ちなみに文系出発プログラマとして2年弱ですが、
     ノートをとりながら2ヶ月かけてやっと読了に至りました。。)
    文章のいたるところに語りつくせない感がでていて、
    著者の深く広い知識を感じられる。

    プロセッサと周辺機能に関する本、というと専門的な匂いだが、
    過去から未来へ、の歴史的な流れだけではなく、
    必ず専門的な知識がなくても理解可能な概念
    (どこかが発展することで何かがネックになり、解決するためにどんな工夫が必要になったのか)
    から入り、問題点と解決するためのロジックを提示したうえでハードウェアの技術的な説明に入っているため、
    初心者でも読めるはず。
    また、PC的なところに興味ない派のひとでも、
    問題が出てくる→解決策を考える
    の流れを綺麗にまとめているので、
    知っておくと思考方法のひとつとして応用できるかも、と思う。
    ・・ほめすぎか?

    総じて、良著です。

  • 技術評論社WEB+DB PRESS plusシリーズの本はどれもしっかりと作ってあるという印象を受ける。それは著者をしっかりと選んでいるからだろうと思う。本書もこれだけの内容を単著者で書かれている。おそらくは、この世界でも経験が豊富で有名な方なんだろう。

    プロセッサを"支える"技術というタイトルからも分かるようにそのカバーする範囲は非常に広い。
    非常に基本的なプロセッサ理論から、その開発の歴史、メモリなどの周辺技術、仮想化やマルチコアプロセッサ、GPGPUなどの最新動向、などカバーされている。

    すべてを理解することできないが、内容の深さやバランスなど優れた解説書。高く評価できる。

  • CPU技術の集大成。

  • プログラマが効率の良いプログラムを書くための本で、コンピューターサイエンスを学ぶような学生が読むのにちょうど良い本だと思いました。
    スカラ、分岐予測、メモリといった既存のプロセッサを説明したものから、最近出てきた仮想化の仕組みなども説明されています。
    あまりソフト屋さんは意識するところでは無いかもしれませんが、深いソフトの動きを知るためには本書の内容も知っておくとよいと思います。

  • 尊敬する同期I君の紹介。
    「プロセッサを支える技術」というタイトルから、なんとなくCPUの内部設計に関する話を想像していたのだが、それだけではなく、メモリやGPUなどと強調していかに効率よく処理をするかという工夫が歴史に基づいた形で紹介されている。
    キャッシュのしくみなどアプリケーションプログラムの設計と共通するところもあり、非常に参考になった。
    また、意外な効用としてハードよりの人が書くコードの名前はよくわからなかったのだが、意味がわかるようになった(invalidとか)

  • 計算機に携わるらしき人々は概要だけでも知っておくべきである事が綺麗で丁寧にある程度きっちりと書いてある。計算機に関わるすべての人への入門書、と言ったところ。良書。また、中盤~終盤のやや具体的な技術解説やGPUまで言葉のみならずしっかりと紹介した今後のプロセッサ技術などにも丁寧に触れ続けており、プロセッサ全般についての広い知識を補える点で中級者以上にもオススメしたい。

  • CPU がどの様に動作するのか解説。効率よく処理するためのメモリ制御や、コーティングの方法、メモリ領域の宣言の仕方など。マルチスレッドの解説も

著者プロフィール

●著者Hisa Andoシリコンバレーで、1990年代に先端プロセッサの開発に従事。現在はフリーのテクニカルライターとして、プロセッサやスーパーコンピュータ関係の報道や解説を中心に活動している。『コンピュータ設計の基礎』(マイナビ出版、2010)、『プロセッサを支える技術』(技術評論社、2011)などコンピュータアーキテクチャ関係の7冊の著書がある。また、ブログでプロセッサ関係の話題を紹介している。博士(工学)。●特別寄稿(3.3節)西川 善司 Zenji Nishikawa(トライゼット)●技術監修(5.2~5.4/6.2/7.1~7.2/8.4節の一部)成瀬 彰 Akira Naruse(NVIDIA)

「2021年 『[増補改訂]GPUを支える技術 ――超並列ハードウェアの快進撃[技術基礎]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

Hisa Andoの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
蒲地 輝尚
デールカーネギ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×