グラフをつくる前に読む本 一瞬で伝わる表現はどのように生まれたのか

著者 :
  • 技術評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774192192

感想・レビュー・書評

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  • 研修でおすすめ本。実際のデータ使用、雑学要素もあり読みやすい。

  • 【MOST】
    円グラフは極力使わない。代替として,積み上げ棒グラフか面グラフ
    総量が違うので、円グラフ同士を比較しにくい。時系列にできない
    【info】
    GHQマッカーサーと吉田茂の話。食料がほしい。➔統計的にどれくらい必要か出せ。➔余ったのでマッカーサー激怒。➔吉田、統計が出来ていたら、あんな無謀な戦争はしていない。「恐らく寓話か、吉田がたくさんの食料をもらうために画策したか」
    グラフは1786年スコットランド人ウィリアムプレイフェアが始祖。
    若者の〇〇離れは怪しい。
    円グラフの始祖はナイチンゲール。ナイチンゲールは看護師である前に統計家。
    レーダーチャートは使える。

  • ・グラフの特徴は理解できたが余談が多い(それはそれで面白かったが)
    ・巻末付録の実際の社会情勢を改めてグラフ化して正誤を確かめるプロセスが1番為になった(データ分析の仕方を身近なネタを基に考えられる)

  • 20190718読了。

    アマゾンレビューでグラフ種類ごとの歴史について解説してあるとあったので興味を持ち購入。

    各グラフの選び方などには目新しい情報はなし。
    各グラフの種類(棒グラフ、折れ線グラフなど)は誰が考案したのかについては知らないことが多かった。

    一番の収穫は円グラフの考案者。統計関連本を読むと多くの本のコラム的な場所で「円グラフの考案者はなんとあのナイチンゲール!」といった紹介がよくあり、最近ではナイチンゲールは統計の人という印象の方が強くなってきたところだった。ただ、この本によると円グラフの考案者はナイチンゲールではなくウィリアム・プレイフェアという人で数十年も起源をさかのぼる。
    今まで誤って覚えてしまっていたので、勉強になった。

  • 本書は、棒グラフ、円グラフなと、数種類あるグラフを作る上で、表現・主張内容に応じて採用すべきグラフの種類を示すとともに、個々のグラフがどのような歴史背景で誕生したか、をまとめたもの。

  • ・棒グラフ 並び順に意味を持たせる
    ・円グラフは使わない 積み上げグラフなど

  • URLはこちら http://gihyo.jp/book/dennou/2017/182 『電脳会議 Vol.182 』 :  → URLはこちら http://gihyo.jp/book/pickup/2017/0081 『一瞬で伝わるグラフとは? 』 : 

    グラフは便利!。 データを一目で表現できる。
    お仕事をしていなくても、日常の数値を身近に感じされるツールです。

    ご年配の方がパソコンを始めた時には、体調管理にエクセルを使うことを勧めます。
    体温・血圧・歩数などをコメントと合わせて記録。
     初心者が一生懸命入力した数値が、一瞬でグラフになるときの驚き、でも続けているかなぁ。
     お金の管理にもグラフは一役買うはず。
    こんな時は棒グラフ、この場合は折れ線グラフ と 常識のようにアドバイスしてきましたが、それを再確認させてくれるのが 本書です。

    わかりやすい事例で、どのグラフを使えばいいのかが示される。
    さらに、伝えたいことによって データの選択・並び順を変えることも重要。
    データの意味をしっかり把握していないと、有りもしない相関関係を示すことになる。
    ビッグデータの時代になり、世の中、そういう数値のマジックに騙されないようにしなければならない。
    それが、本書の特別付録 データジャーナリズム入門に、熱く書かれている。
    読む人のレベルなりに、面白い本発見があるだと思います。

    2017/10/12 予約 10/21 借りる。11/3 読み始める。11/10 読み終わる。

    グラフをつくる前に読む本 一瞬で伝わる表現はどのように生まれたのか

    内容と目次・著者は

    内容 :
    これまでなんとなくグラフを作成してきた人に向けて、棒グラフ、折れ線グラフ、ヒートマップ、散布図などの主要なグラフの見せ方を、歴史から丁寧に説明。
    データを分析して認識違いを解くデータジャーナリズムも紹介する。

    目次 :

    第1章 グラフとデータ
    私たちにもっとも身近な「統計データ」の意外な歴史
    (民間でも使われはじめる統計データ)
    そもそも「データ」とは何だろう?
    知っておきたいデータの型、横断面データと時系列データ
    (そのデータ、最適な表現方法は棒グラフ? 折れ線グラフ?)

    第2章 棒グラフ
    ビジネスの現場で最も使われている棒グラフ
    (棒グラフを使えば「どのデータ項目が大きいか?」がわかる/データ項目の並び方を変えるだけでグラフの印象は変わる/沖縄県の人口密度は意外と高い?「データ項目」の並べ方で気付きを得るには/時系列データにも対応している棒グラフ)
    「グラフ」の生みの親は誰なのか?
    (統計データのグラフ化に挑んだ男:ウィリアム・プレイフェア/ウィリアム・プレイフェアの波乱万丈な生涯/世紀の大発明だった棒グラフ/棒グラフは年表にインスパイアされたおかげ?/グラフはデータを一瞬で伝えるために誕生した)

    第3章 折れ線グラフ
    時系列データなら折れ線グラフ
    (折れ線グラフを使えば「どの時点の傾きに着目するべきか?」がわかる/誰もが一度は間違える「割合」の勘違い/地球温暖化は進んでいる? 折れ線グラフで見てみると)
    誰が「折れ線グラフ」を考え出したのか?
    (プレイフェア、奇をてらった本を刊行する/「時間の経過」という概念を表現した折れ線グラフ)

    第4章 円グラフ
    実は使用が推奨されていない円グラフ
    (円グラフを使えば「全体の内訳をどれくらい占めているか?」がわかる/円グラフは12時を基準に見せ方を考える/就業者数は3次産業だらけ! 独占量の表現に最適な円グラフ/データ項目が多いなら「その他」にまとめる)
    そもそも「円グラフ」は作ってはいけない!
    (総量がわからないので違う円グラフの内訳と比較できない/時系列データを用いた時間経過による
    内訳の数意を表現できない)
    誰がグラフ表現的に誤った「円グラフ」を考え出したのか?
    (割合の視覚化に挑んだウィリアム・プレイフェア/最初は円グラフの大きさで総量を表していた/グラフ表現的に誤った「円グラフ」はどのようにして世界中に広まったのか?/白衣の天使・ナイチンゲールが作った円グラフ)

    第5章 レーダーチャート
    複数のグラフの良い所取りしたレーダーチャート
    (レーダーチャートを使えば「特定のデータ項目に偏っていないか?」がわかる/レーダーチャートで表現する全国都道府県「力」/全国都道府県「力」1位は東京都、2位は意外にも…?/栃木VS 群馬VS 茨城! 複数の線を描いて相対的な評価を行う)
    誰が「レーダーチャート」を考え出したのか?
    (ドイツ統計学の巨匠が確立した社会統計学/レーダーチャートは「円の中の折れ線グラフ」だった)

    第6章 ヒートマップ
    表を色で塗って視覚的に訴えるヒートマップ
    (ヒートマップを使えば「データに偏りはあるか?」がわかる/「若者の死因第1位は自殺」=命を粗末に扱う若者と言えるか?/1人あたり医療費がどんどん上がる! データの傾向をざっくり把握する/超高齢化が待ち受ける東京都?列単位でヒートマップを作成する/地図でも表現できる
    ヒートマップ)誰が「ヒートマップ」を考え出したのか?
    (フランス統計学の巨匠、国のために奔走する/「ジオグラフ」からヒントを得た?/インフォグラフィックの巨匠、再び「ヒートマップ」に脚光を浴びせる/結局、誰が「ヒートマップ」
    と名付けたか?)

    第7章 散布図
    2種類のデータの関係性を表現する散布図
    (散布図を使えば「2つのデータに関係があるか?」がわかる/「相関関係」と「因果関係」の違いを理解する/「2つのデータには関係がある! 」と言う前に注意すべき2つのポイント)
    誰が「散布図」を考え出したのか?
    (イギリスの天文学者が発明した散布図/ムーアから80年、偶然誕生した「散布図」)

    第8章 積み上げグラフ
    総量の違うデータ項目の内訳同士を比較するなら積み上げ棒グラフ
    (積み上げ棒グラフを使えば「どちらのデータ項目の内訳が大きいか?」がわかる/積み上げ棒グラフ、内訳を意識するか? 比較を意識するか?/60歳過ぎたら毎日が日曜日? あなたなら何をして過ごしますか
    /外国人観光客2000 万はどの国から来たの? 内訳同士を比較する)
    内訳の推移を表現するなら面グラフ
    (面グラフを使えば「内訳の推移はどのように変化するか?」がわかる/面グラフ、内訳を意識するか? 推移を意識するか?/働く人手が足りない! 労働力人口・非労働力人口の推移を確認する)

    特別付録 データジャーナリズム入門
    付録1 日本の生産性は本当に低いのか?
    (そもそも「労働生産性」とは何か?/日本の労働生産性は先進諸国中最低」に対する疑問/都道府県単位、経済活動単位で見た「労働生産性」は?/まとめ)
    付録2 雑誌は本当に衰退しているのか?
    (広告費が下げ止まらない「雑誌」と「新聞」/「雑誌」に今、何が起きているのか?/日本人の「雑誌離れ」は本当に起きているのか?/雑誌を読まない代わりに何をしているのか/まとめ)
    付録3 「大阪都構想」はなぜ否決されたのか?
    (大阪都構想選挙の簡単なおさらい/大阪南北格差」は本当か?/シルバー民主主義の勝利」は本当か?/何のデモグラフィックが賛成・反対を際立たせたのか?/まとめ)

    著者 : 松本 健太郎
    株式会社ロックオンマーケティングメトリックス研究所所長。マーケティング領域での人工知能に関する研究を行う。
    著書に「大学生のためのドラッカー」など。

     

  • 2017/11/10 斜め読みで読了 グラフ関係のブルーバックスの本は絶版になっているので、この本が出てきて、よかった。内容も良い。もしグラフ関係の本をもってないなら買うのがいいのでは。 2017/09/19 初観測

  • 用いるデータと伝えたい内容(メッセージ)によって使うべきグラフは異なってくる。人口推移であれば線グラフ、年代別構成比であれば円グラフといった具合。
    積み上げグラフ、面グラフの使い方について新たな発見があったので、早速使ってみるつもり。

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著者プロフィール

二松学舎大学文学部 都市文化デザイン学科教授 (大学院国際日本学研究長、都市文化デザイン学科主任)。
主な著書・編著に
『デジタル記号論』
『理論で読むメディア文化「今」を理解するためのリテラシー』(編著)
『ポケモンGOからの問い』(編著)
『コンテンツのメディア論』(塙 幸枝氏と共著) いずれも新曜社

「2024年 『日中韓のゲーム文化論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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