かにかにではれ (子どもとよむ日本の昔ばなし 5)

  • くもん出版
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感想 : 3
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  • / ISBN・EAN: 9784774310954

感想・レビュー・書評

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  • 「子どもとよむ日本の昔ばなし」シリーズ

    「かさじぞう」「いっすんぼうし」「うらしまたろう」「ぶんぶくちゃがま」…などなど、馴染み深い昔話を中心とした、かなり魅力的なラインナップのこのシリーズ。
    しかも小澤俊夫が手掛けていると知って、たいへん期待して手に取ってみたら……
    うーん…。

    方言などのクセを排したきれいな文で、とても読みやすく、現代の私たちが無理なく語れる昔話絵本。
    お話の理解をよくサポートしてくれる、親しみやすい絵も良いと思う。

    なのに、読んでいてなぜかしっくり来ない。
    昔話特有の、私たちの精神性にしっかり刺さってくるような、有無をいわせぬ面白さ・力強さをあまり感じられなかった。

    語り口や絵(絵柄ではなく印刷の質感?)がキレイすぎるのだろうか?
    今後読む回数を重ねていけば、感じ方も次第に変わってくるのか。
    昔話絵本って難しいなぁ。

    方言が強すぎる昔話絵本や挿絵が古風すぎる昔話絵本だと、読みにくくて苦手だったり、子供が理解しにくそうだと感じることがあるかもしれない。そういう場合には、とても良い絵本だと思う。

  • おじいさんが柴刈り出掛けたときにかにを拾ってきた。
    それからというものおじいさんはかまどのところでかにをかわいがり餌もあげていた。
    おじいさんがかにばかりを世話するので嫉妬したおばあさんはあるとき、おじいさんの声真似をしてかにを呼び出したところを捕まえて汁にして食べてしまった。
    仕事から帰ってきたおじいさんはいくらかにを探しても見当たらず、おばあさんに聞いても知らないと言う。
    外に出たところカラスが、おばあさんがかにを食べ、甲羅とハサミをばらばらに隠したと鳴いていた。
    それらを見つけたおじいさんはおばあさんにどうしてこんなことをしたか問うと、おじいさんがかにばかりを気にかけるからだと言い、小さくなって謝っていた。
    そうしているうちにおばあさんはどんどん小さくなり沢がにになってしまった。
    沢がにが小さいのはこういうことだそうだ。


    この話は知らなかった。
    沢がにになったおばあさんをおじいさんがどうしたのか気になる。

  • 「さわがに」のはなし
    へー!さわがにはこうして生まれたんですね。

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著者プロフィール

1930 年生まれ。口承文芸学者。
筑波大学名誉教授。小澤昔ばなし研究所所長。
日本や世界の昔話の研究を続け、1992 年から全国各地で「昔ばなし大学」を開講、
昔話の魅力を広く伝え、語りの普及に努める。

「2022年 『昔話の扉をひらこう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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