- Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774330730
作品紹介・あらすじ
「今日、あたしはふつうでない印をおされた。
生徒手帳の一ページ真ん中に、赤いゴム印で『赤毛証明』と!」
赤毛が地毛あることを学校に証明する『赤毛証明』を押された中1のメグ。
「この髪、どうしてダメなの? 自分はふつうじゃないの? 意味のない規則もまもらなければいけないの?」
親友のサワちゃん、幼なじみの紘とともに自分らしく生きるため、声をあげる少女の物語。
感想・レビュー・書評
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昨今話題になっている地毛証明がテーマかと思いきや、
そっちはサブテーマで、どちらかというと
「ふつうってなに?」がメインでした。
いろんな要素がぽろぽろと多発するものの、
あまり散らかった印象はなく、
主人公が自分で「ふつう」について考えていく様子が丁寧に描かれていくのがとてもよかったです。
ふつうと、ふつうじゃないって、なんだろう。
これはもうまさに、中学生あたりにドンピシャで読んでもらいたいYA作品。
表紙、もうちょっと可愛い感じだったら人気でそうだったなあ。
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読みやすくてさらっと読めた。
ふつうって何?私って変なの?赤毛証明の印をらきっかけにふつうについて考えていくめぐ。親友のサワちゃん、幼なじみの紘、マモ先輩、生徒指導のゲニン、いろんな人と関わりながら自分なりの答えを出していく様子がよかった。
めぐば自分らしく生きることを答えとしたけど、人によってちがうんだろうな。いろんな境遇や事情があっても、それがその人にとってふつうなのかもしれない。考えさせられるお話だった。 -
今問題になってる「地毛証明」を始めとするブラック校則。
それがテーマかと思ったけど、「ふつうって何?」から友情、嫉妬、そして不登校と学校で起こる様々な問題に車椅子の幼なじみ、シングルマザー、特別養子縁組までとびだしてびっくり。
複雑なわりにはうまくまとめられていたかとは思う。
そんな中、印象に残ったのは
「だれでもどんな人でも、はじめからおわりまで、人生ストーリーの主人公」
「自分が主人公なんだから、キャラクターをかえる必要はなくて、そのありのままのキャラクターをいかして、ストーリーをいかにおもしろくするかが重要」
これは、陰キャラとクラスメイトに言われた子が先生に言われた言葉だけど、同級生には無理に笑顔を作って話しかけることはできないけど、年下の子どもたちとあそんでいるときは、気がつくと自然に笑いころげている、というように、相手によって態度が変わるというのは自分や自分の娘にもちょっと当てはまる気がした。
意識してキャラクターを変えてるわけではなく、自然に…
車いすの同級生に対して「上から目線だった」と気づくマモさんの心理もとてもよく理解できる。
親友だからこそ嫉妬もするんでしょうね、きっと。 -
生まれつきの茶髪を注意され、校則だからと生徒手帳に「赤毛証明」と赤く大きなハンコを押されたことに傷ついた中1のめぐ。「あたしってふつうじゃないの?」「ふつうってなに?」、規則に疑問を感じためぐはこれを夏休みの自由研究のテーマにしようと決心。そんな中、車いすバスケの強豪選手である幼なじみの紘の車いすがパンクさせられるという事件が起きます。その意外な犯人を知り、めぐの考え方に大きな変化が現れます。夏休みを終え、めぐが辿りついた「ふつう」の答えとは…。
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「普通ではない」レッテルを貼られたことで、「普通」について考える話。ライトで、登場する人にも悪意がない。考えるとっかかりとしては良いかも。タイトルにある赤毛や校則がメインの話ではなかった。
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予想とは違う結末でしたが、、、
普通って何だろう?みんなに考えて欲しいです。
私は黒毛ですが、強烈なくせ毛です。ゆるい高校だったので問題はありませんでしたが、うるさい学校だと嫌な思いをしたかもしれません。
こんなこまかい校則って本当に必要でしょうか?
ある程度は生徒の判断に任せたほうが成長すると思いませんか?
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タイトルからしてブラック校則に立ち向かう話かとおもえば、そこは主題じゃなかったよう。私の同級生にも赤毛の子がいたけど、入学当初は染めてるっておもわれてたな……
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生徒の負担になる意味のない規則。
当たり前、普通とは?