しっかりした男の子を育てる本 (新紀元社の子育てシリーズ)

著者 :
  • 新紀元社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784775303214

感想・レビュー・書評

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  • タイトルからして昨今の情勢的にモヤモヤしてしまうけど、一応読んでみた。20年前に書かれた本、というのが古いのか、「たかだか20年しか経ってないのか」という話なのか、晩婚晩産な私としてはなんだか複雑な心境。

    息子が泣くたびに夫が「男のくせに情けない」と言う。そういうこと言うのは昨今さすがにマズイでしょ…と思っていたところ、別の育児書を検索していて出てきた1冊。

    図書館の本には帯がなく、ブグログの登録をして「つよく、たくましいはもう古い」と表紙に書いてあるのを見て、「え?」と思った。「しっかりした」というのと、「つよい」「たくましい」はどう違うのかな、と…。
    読み終わっても、そのあたりはイマイチよくわからず。

    夕方5時に子どもを抱きしめる事例がでてたり、
    男の子は将来大黒柱になるのだから、とか、
    どうしても母親はガミガミ言うから、父親はどっしりと笑って、とか、
    いや、もうなんだか色々ツッコミたくなる。実例も古い感じがして、それもこれも「そういう時代」だったんだろう、と言えばそうなのかもしれない。
    ただ…この本が書かれた頃に学生だった私としては、こういうスタイルで教鞭を取っている教授のことを好きにはなれなかったと思う。

    最後にでてきた「エニアグラム」という9つのタイプの話も、なるほどな、と思いつつ、そりゃそうでしょ、という感じ。
    自分とタイプの違う子どもとはぶつかりやすい。
    自分から生まれたからといって、自分とタイプが同じわけじゃない。

    会社の中で、チームで働くうえでも「タイプの違いを理解する」というのはとても重要。
    でも…「あなたと私の価値観は違う」それを対立ではなく、理解に持っていくのは容易ではない。

    私は娘も息子も生んでいるけど、男の子でも女の子でも「こう育って欲しい」の中身を変えるつもりはやっぱりないな、と。
    自立した人を育てるのにあたり、夫がネックな気もするのだけど、夫への不満が子どもに影響する、という本書のくだりはギクッとした。夫を反面教師にして息子を育てないように気をつけよう…。

    • Manideさん
      みみりさん、こんにちは。

      子育ては大変ですよね。

      ただ、いろんな対応があっていいと思うんですよね。どこかの国のやり方とか、本に出てるよう...
      みみりさん、こんにちは。

      子育ては大変ですよね。

      ただ、いろんな対応があっていいと思うんですよね。どこかの国のやり方とか、本に出てるような対応である必要はないと思います。
      昔ながらに「男のくせに」というのも、全然ありだと思うんです。

      大切なのは、一緒にいる時間や、一緒に何かをしていくことで、子どもとの関係性もできてくると思いますし、親の考え方も一つの考え方とした捉えられらようになっていく気がします。

      私は子育てに活躍した父ではないですが、
      長男とは、2人旅を何回かしてきたこともあり、良い関係性となっています。次男とは、2人でよくランニングしてました。

      夫への不満を持たない奥さんはほとんどいないでしょうから、これがダメなヤツなんだな〜と、その辺も子どもたちは学んでいくんでしょうね。
      うちの長男は高3ですが、いろいろな面で、既に抜かれている気がしています(笑)
      2024/04/20
  • とても参考になりました。
    ただ、冒頭に出てくる高校生の男の子のような子は1000人に一人もいないのでは?と思い、目指す男子像が高いなぁと感じました。

  • とても分かりやすく、実例を交えた説明に好感が持てる育児書でした。
    男の子の本質を著者が経験から学んだことや教育者としての立場から解説してくれるのでとても分かりやすいです。

    男の子は女性であるママから見ると不思議な生き物で、なぜそんな行動をとるんだろうと思うことが多々あります。
    そんな疑問も解決してくる本でした。

    鈴木秀子さんの著作を他にも是非読んでみたいと思わせてくれた一冊です。

  • 男の子のことは余計に分からないし、読んでみたい本です。

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著者プロフィール

聖心会シスター・文学博士
東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。フランスとイタリアに留学。
米国スタンフォード大学客員教授、聖心女子大学教授を経て、国際コミュニオン学会名誉会長。聖心会会員。
修道院で8 年間にわたる沈黙の行を経験し、長年、日々の瞑想を実践。
教育活動のほか、ゲシュタルト・セラピーに従事、文学療法を開発する。
日本に初めてエニアグラムを紹介し、以後、日本におけるエニアグラムの第一人者として高い評価を得ている。
著書に、『死にゆく者からの言葉』(文春文庫)『愛と癒しのコミュニオン』『心の対話者』(文春新書)『9 つの性格』(PHP 文庫)『人はいつか死ぬのだから』(PHP)など多数。

「2023年 『悲しまないで、そして生きて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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