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- Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
- / ISBN・EAN: 9784775308318
感想・レビュー・書評
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7章の関ヶ原の戦いの推移は鋭い考察である。また石田三成は元々親徳川派だったことなど今まで知らなかった情報も満載である。
この本からわかるのは三成も家康も誤算の連続であったことである。
P261「となると、目算の狂いの少ない方(中略)に、展開は有利に働く」と分析している。
すでに結果がわかっている我々の目線から考えてはだめで、現代社会でもそうだが何事も思うように行かないというのが現実なのだろう。
P220に高台院(おね)が豊国神社に、宇喜多秀家、毛利輝元、輝元正室らと一緒に詣でている事実が記載されているが、どの程度高台院が関与していたかを考察してほしかった。
高台院が石田三成の娘を養女としていること、高台院の側近東殿が大谷吉継の母であること、東軍が勝利したことを聞いたとき高台院が逃亡しようとしたこと、関ヶ原後に東軍に加担した諸将と疎遠になっていること等から、私は高台院と石田三成が協同歩調を取ったのではないかと思って、その点の考察を期待していたが、上記の豊国神社の参詣のことしか書いてないのは残念だった。
[誤記]
P262 [誤] 舞兵庫(舞野兵庫助、前野長康)
[正] 舞兵庫(舞野兵庫助、前野忠康)→前野長康は義父。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2010.11.5 購入
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