時のきざはし 現代中華SF傑作選

  • 新紀元社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784775318287

作品紹介・あらすじ

【収録作品】
「太陽に別れを告げる日」 江波 大久保洋子 訳
「異域」 何夕 及川茜 訳
「鯨座を見た人」 糖匪 根岸美聡 訳
「沈黙の音節」 昼温 浅田雅美 訳
「ハインリヒ・バナールの文学的肖像」 陸秋槎 大久保洋子 訳
「勝利のV」 陳楸帆 根岸美聡 訳
「七重のSHELL」 王晋康 上原徳子 訳
「宇宙八景瘋者戯」 黄海 林久之 訳
「済南の大凧」 梁清散 大恵和実 訳
「プラチナの結婚指輪」 凌晨 立原透耶 訳
「超過出産ゲリラ」 双翅目 浅田雅美 訳
「地下鉄の驚くべき変容」 韓松 上原かおり 訳
「人骨笛」 吴霜 大恵和実 訳
「餓塔」 潘海天 梁淑珉 訳
「ものがたるロボット」 飛氘 立原透耶 訳
「落言」 靚霊 阿井幸作 訳
「時のきざはし」 滕野 林久之 訳

感想・レビュー・書評

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  •  17編の現代中国SFを収めたアンソロジー。
     アメリカ系中国人SF作家のケン・リュウ氏によるアンソロジー『折りたたみ北京』や『月の光』も通好みの作品を集めた良書だったが、本書は熱意のある日本人の編者によるアンソロジー。
     17編は実にバラエティに富んでいるものの、読みやすいものが多く、450ページを越える分厚さもスイスイと読めてしまった。いずれも日本人の口にあった、消化の良さそうな料理といった印象で、ケン・リュウ氏によるアンソロジーより中国SF初心者向きかもしれない。
     日本人でありながら中国SFを熟知し、これだけの作品を選出できた編者に敬意を評する。
     何夕『異域』、昼温『沈黙の音節』、韓松『地下鉄の驚くべき変容』、靚霊『落言』が印象に残った。

  • なかなかの作品が揃った佳作集

    冒頭の宇宙飛行士試験や時空変動世界のモンスター等ワクワクが続き、とてもテンポよくスタート。

    でも、そこから後は少したるんだかなぁ。コロナ後遺症というかまた治りきってないからかな。

    伊藤計劃ばりの切れ味鋭い作品にキラっときたけど、表題作含めて、その他は惰性になっちゃった。再読しないといけないな。

  •  多種多様な短編SFが収録されていて読み応えがありました。

     個人的には梁清散「済南の大凧」、吴霜「人骨笛」、勝野「時のきざはし」が良かったです。

  • 20.12.5〜22.3.21

    ゆっくりゆっくり読んでいった

  • どれも素晴らしい17編だがやはりその中でも昼温の「沈黙の音節」は出色の出来。

  • 現代中国で書かれたSF短編傑作選。『済南の大凧』は今流行りの異常論文SFです。

  • 江波「太陽に別れを告げる日」、昼温「沈黙の音節」がよかった。ほかに印象にのこったのは、王晋康「七重のShell」や、凌晨「プラチナの結婚指輪」、韓松「地下鉄の驚くべき変容」、潘海天「餓塔」、靚霊「落言」など。

  • チョウチンクラゲが好きだった

  • タイトルに偽りなく、素晴らしい内容の現代中華SF傑作選だ。17人の作家による17篇は読み応え抜群である。表題作の「時のきざはし」は時間SFとして素晴らしいし、劉慈欣を除く中国SF四大天王の王晋康「七重のSHELL」、韓松「地下鉄の驚くべき変容」、何夕「異域」も文句無く面白い。中堅では江波「太陽に別れを告げる日」、女性作家としては昼温「沈黙の音節」と凌晨「プラチナの結婚指輪」が良かった。

  • そのスケールの大きさと、密度の濃さに圧巻された。短編集なので飽きがこない。登場人物の名前が覚え難いのが辛い。

    ●ソーシャルメディアでは本当の交流は出来ない。その一連の文字の羅列は会話の残骸に過ぎない。

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