麗しのバフェット銘柄 (ウィザードブックシリーズ)

  • パンローリング
3.79
  • (7)
  • (10)
  • (10)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 103
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784775970829

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • "悪材料で買う

    優良企業の長期的な経済価値を無視する他の投資家の行動をうまく利用する

    価格競争型の企業は、他社でも生産・販売できる平凡な商品しか扱ってない。価格競争型の企業には、悪材料現象を乗り越えるだけの収益力がない。

    売上高利益率と在庫回転率がとまに低い企業にはけっして手を出してはならない

    持続的な競争力を持つ企業とは、持続性のあるユニークな商品やサービスを提供している会社。
    インテルのような企業も強い競争力を持っているが、それは優秀な人材や大規模な設備に依存したもので、その意味では持続的な競争力を持つ企業とは呼べない。
    持続的な競争力を持つ企業
    ・繰り返し使われるブランド力のある消耗品
    ・広告媒体
    ・繰り返し利用する、税務代行、清掃、保安、害虫駆除
    ・多くの人が日常的に使用する必需品(宝石、家具、カーペット、保険など)を廉価で提供するビジネス

    ROEは高く安定しているか(12%以上)
    ROTCも高く安定しているか(1%以上)
    利益のトレンドは上向きか
    多くの長期債務を抱えていないか
    持続的な競争力を持つ製品やサービスを持っているか
    労働組合は無いか
    インフレの影響を製品やサービスの価格に転嫁できるか
    内部留保利益を蓄積しているか
    自社株買いを実施しているか
    内部留保利益が企業価値を向上させているか
    得意分野に資金を集中させているか

    予測利益に基づいて将来の株価を予測するときは、過去10年の平均PERを用いるべき



    "

  • グレアムの割安株投資を理解したうえで成長株投資を学ぶのならば読みやすいしベストの一冊と言えるでしょう。
    内容的にもあまり詰め込み過ぎていないのでバフェットを知るにはバフェット入門と同様にオススメできます。

    いくつか気になる点のひとつにP.128からROTC(総資本利益率)の説明に入りますが

    純利益÷総資本

    をROTCと呼ぶが

    総資本=総資産と金額としてはバランスされるはずだから

    ROTC=ROA

    になるだろうしROAの方がメジャーな指標だからこちらを用いるべきだと思う。
    もしかしたら

    総資本=純資産+有利子負債

    なのかも知れないがこの本ではそこまでの説明は省かれているので推測するしか手がないのである。(おそらく読む限りではこの計算式が正しい)
    そして本文ではH&Rブロック社を何度か分析されているが数値としては絶対にROEより分母の純資産に有利子負債を加えたROTCが高い数値を出すのは不可能であって

    ROE≧ROTC

    なはずであるがP.266~P.267の利益率推移では1990年に数値が逆転しROTC>ROEである。
    ここは疑問が残ります。
    それとP.252のバークシャーの予想株価ワークシートでは文中と表のBPSのところがPBRになっています。
    あきらかなミスプリントなので初版を持っている人は確認してツッコミを入れましょう(笑)

    この本だけではオーナー収益などのバフェット流投資手法は公開されてはいない
    が十分な価値のある良書であることに間違いないでしょう。

  • [ 内容 ]
    ビル・ゲイツと並ぶ世界的な株長者となったバフェットの選別的な逆張り投資法とは、下降相場を徹底的に利用したバリュー投資であり、本書ではそれを具体的に詳しく解説している。
    バフェット自らが実践した財務データの利用法をはじめ、有望株の買い時と保有株の売り時を判断する基準や方程式が順を追って述べられている。
    さらに最近のバフェットの投資企業の分析、ほとんどリスクをとらないで利益を上げるアービトラージ手法なども参考になるだろう。
    どのような株式相場の局面にも対処できるロードマップ(道路地図)、それが本書で解き明かされるバフェット流の株式投資法である。

    [ 目次 ]
    バフェットはどのようにして一〇万五〇〇〇ドルを三〇〇億ドルに増やしたのか
    相場を張らないバフェットがどのようにして全米一の株式投資家になったのか
    バフェットはどのようにして企業の悪材料から大きな利益を上げたのか
    バフェットは株式市場の近視眼をどのように利用したのか
    売上高利益率と在庫回転率
    バフェットがけっして手を出さなかった企業
    バフェット好みの企業
    株式投資に対するバフェットの考え方
    金利と株価
    株価サイクルと選別的な逆張り投資
    買いのチャンスをを提供する局面
    隠れた資産を持つ企業
    インターネットによる情報の収集
    株式投資に関する一〇のチェック項目
    非公開企業への投資
    保有株を天井圏で売却するバフェットの手法
    バフェットが投資した企業
    バフェットの株式アービトラージ
    優れた企業を見つけるバフェット流投資法の方程式
    最近の投資のケーススタディ
    バフェット流投資法のワークシート

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • バリュー投資の基本が書かれています。

  • 7/9-7/10

  • バフェットのバリュー投資手法がわかりやすくまとめてあります。

全8件中 1 - 8件を表示

メアリー・バフェットの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×