デール・カーネギーの人を動かす方法

  • でじじ発行/パンローリング発売
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784775984291

感想・レビュー・書評

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  • どんな場面でも、人を動かすことは、怒ったり、無理じいしたり、抑圧することでは、決してないことを、あの手この手の例を挙げて教えてくれる。

  •  人とのコミュニケーションを円滑にする方法を学ぶことができる。ビジネス、日常生活、結婚生活などあらゆる場面でのテクニックが書かれている。
     まとめると、人間関係には他人を尊重し、常に謙虚な気持ちを持つことが大切ということであった。

  • この本を通じで重要視しているのは、「自己重要感」、すなわち、自分自身が重要であると感じること、またそうでありたいとする欲求、という概念である。
    この欲求は、動物にはない人間に本質的な欲求であり、他人の「自己重要感」を感じ取り、満たすことができる人間こそが、人を動かすことができる人であるとする。

    記載されているエピソードの数々はは非常に人間的で、日本人には想像できないくらい傲慢で利己的なものもあれば、逆に日本人には想像すらおぼつかない慈愛に満ちたものもあり、読み物としても面白い。

    中には男尊女卑の視点もあり閉口させられる箇所もあったが、総じて男女の別を問わず有益な内容に満ちていたと思う。

    章ごとに、私が抱いた感想が違うので、それぞれ別々に書き残す。

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    【目次】
    人を動かす(新装版) / D.カーネギー 目次(詳細)
    1 人を動かす3原則
    盗人にも五分の理を認める
    重要感を持たせる
    人の立場に身を置く
    2 人に好かれる6原則
    誠実な関心を寄せる
    笑顔を忘れない
    名前を覚える
    聞き手にまわる
    関心のありかを見抜く
    心からほめる
    【感想】
    冒頭に述べた通り、「自己重要感」の定義とそれにまつわる基本原則が述べられるが、総じて「相手の」自己重要感がどのように満たされるかについて考え続けることが重要であるという議論が続く。ただし、ご機嫌取りをせよとか、お世辞を言え、といった表層的で心のない実践には意味がない。本心からそう感じられるよう普段から行いをただすことが必要だ。
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    【目次】
    3 人を説得する12原則
    議論をさける
    誤りを指摘しない
    誤りを認める
    おだやかに話す
    “イエス”と答えられる問題を選ぶ
    しゃべらせる
    思いつかせる
    人の身になる
    同情を持つ
    美しい心情に呼びかける
    演出を考える
    対抗意識を刺激する
    4 人を変える9原則
    まずほめる
    遠まわしに注意を与える
    自分のあやまちを話す
    命令をしない
    顔をつぶさない
    わずかなことでもほめる
    期待をかける
    激励する
    喜んで協力させる
    【感想】
    「議論は何も産まない」という言葉には非常に納得の行くものがあった。無駄な議論は、自分が負けた場合は短期的に気分を害するだけだし、自分が勝った場合も、長期的は相手の気分を害し協力関係を築けなくなる。
    また、相手を尊重し、決して傷つけない態度を貫けば、結果としてお互い禍根を残すことなく生産的な結果をもたらすことができる。

    この中ではっとさせられたのが、相手からより好意的な返答を得られるように言葉を選びながら会話の方向を決めていくという姿勢だ(例えば「イエス」をできるだけ相手に言わせることで交渉をし易い状態に空気を持ち込んでいく、という手法)。交渉はかくも周到に用意され緻密に誘導することで、お互いに気持ち良い形で妥結させられるのだということに気付かされた。これまでの自分に考えが足りなかったと感じざるを得なかったし、今後実践してみたいと感じた。
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    【目次】
    付 幸福な家庭を作る7原則
    口やかましくいわない
    長所を認める
    あら探しをしない
    ほめる
    ささやかな心づくしを怠らない
    礼儀を守る
    正しい性の知識を持つ
    【感想】
    前章までは仕事上での行動原理を述べてきたが、実は仕事よりももっと時間を費やし重要なはずである家庭も全く同様で、「自己重要感」を踏まえてパートナを正しく理解し敬うことが必要だ。
    この章は、やや男性目線になっているが、それでもぜひ男性が読み家庭での態度を悔い改めることが必要だと感じた。

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