- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784776211648
作品紹介・あらすじ
世界で通用する「頭のいい人」とは、ただの秀才ではありません。
彼らがやっているのは、
「空気は読まない」
「自分に適度なストレスを与える」
「嫌いな仕事は他人に振る」
「集中力を身につけない」など、ちょっとしたコツやテクニック。
それらは実は、脳科学的にも理に適っていることばかりなのです。
本書では、東大、フランス国立研究所、MENSAなどで世界のさまざまな「頭のいい人」を見てきた脳科学者の著者が、「世界で通用する、本当に賢い人達」が実践している、脳を活用してパフォーマンスを最大限発揮する31の方法をわかりやすくお伝えします。
少し意識を変えるだけで、誰にでも今日からできる&仕事や勉強に使えるコツが満載です!
※本書は、2012年8月に弊社より刊行された『世界で活躍する脳科学者が教える!世界で通用する人がいつもやっていること』を改題し、一部加筆・修正したものです。
感想・レビュー・書評
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中野信子さんの著書は6冊程読みました。いずれも実に興味深く、私に脳科学の面白さを教えてくれた方と言っても過言ではありません。
本書もタイトル名に惹かれて読みました。いわゆるジャケ買いならぬジャケ借りです。図書館派なもんで(笑)
書いてあることは総じて、頭のいい人は逆境も自分の味方にして、したたかに生きぬいているな~ってことですね。
以下ざっくり要約です。
まぁ内容はビックリするようなことはなく予想の範疇なので、「うんうん、これわかる〜」、「あっ、これ俺もやってるやん」など読みてなりに腑に落ちながら読める本だと思いますよ。
■CHAPTER01 世界の「頭のいい人」はどんな人か?
・自分が好きなこと、得意なことに注力する。苦手なことは任す。
・ニコニコしながら主張する。物腰の柔らかも、主張を絶対に曲げない。
・話し上手より聞き上手、聞いて信頼得る=ラポールの形成 ラポールの形成では相手に尊敬と好意の念をもつ。
・仕事を楽しむ。楽しくない仕事は、意識的に仕事を楽しくする好きになる工夫する。
・嫌いな仕事は他人に振る。
■CHAPTER02 世界の「頭のいい人」が心がけていること
・敵を味方に変えていく 褒めてから指摘したいことを「あり得ないよね」と伝える。
・適度なストレスを与える ヤーキーズとドットソンの法則
・ライバルからも学ぶ、感謝する。 日蓮の、カトウドよりゴウテキ
・なんとかなるさではなくやればできるの楽観主義
■CHAPTER03 世界の「頭のいい人」のスケジュールの立て方
・できるだけ「やること」の数を減らし、余った時間や労力を「やるべきこと」にまわす必然がある。挫折するのはやらないことを決めないから。
■CHAPTER04 世界の「頭のいい人」の自己分析と自己改良
・見た目を大切にする
・強気のふりをする
■CHAPTER05 世界の「頭のいい人」に近づくために
・集中力を身につけない、集中できる状態をつくる
・身近な目標を作る
・よく寝る
■エピローグ
遠慮しないこと、自身の能力を正当に評価する
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この本を書かれた中野信子さんは東大大学院卒、フランス国立研究所に勤める脳科学者だそうです。
わりと、当たり前と思うことが書かれていますが、その当たり前になかなか気が付かなったりするものです。
01世界の「頭のいい人」はどんな人か?
○苦手なところを克服するために時間や労力を使うのではなく、自分の得意とするところをブラッシュアップするために使うのに徹する。
○「自分が心から面白いと思うことを見つけ、それを人にも面白く伝えること」を心がける。
○「自分が得をしようと思ってやったたことが、誰かの役に立っている」というパターン。
○最初はとにかく相手にしゃべらせる→人は誰でも自分の話を聞いてくれると嬉しくなる。
○いつも仕事が楽しそうな人というのは「仕事を楽しくする名人」
○自分の苦手な部分を周囲の人にフォローしてもらうことが上手。
○相手を知ってその人に合わせたお礼を用意する。
○自分の長所だと思う部分を褒め続ける。
02世界の「頭のいい人」が心がけていること
○話を聞く力をつけることが、相手の心をつかむ第一歩。
○相手をしっかり観察してあげることが基本。
○誰も味方がいないのであれば、まず本を味方にして、自分に力をつける。
○ライバルの良いところをとことん吸収する。
○才能ではなく自分の努力を信じる。
03世界の「頭のいい人」のスケジュールの立て方
○できるだけ「やること」の数を減らすべき。それで余った時間や労力を「やるべきこと」にまわす必要がある。
○これまでの努力を書き留め、目標を数値化する。
○数値を設定するのは目標と現状との差をちゃんと知っておく上で重要。
04世界の「頭のいい人」の自己分析と自己改良
○目標達成をずっと考えていると達成のための知恵も湧いてくる。
○自分が心底から望まないことだと、目標に向かって迷わず一直線に進むことはできない。
○一つのことばかりすると脳はすぐに飽きてしまう。
○同じ実力の人間がいたら、見た目が少しでも良いほうが得。
○強気のふりをすることが、心を折れなくする一つの方法になる。
○脳の健康状態は食べる物から影響を受ける。
05世界の「頭のいい人」に近づくために
○環境を整えることで集中力は自ずと湧いてくる→人間の注意を惹きがちな音楽やテレビなどは消す。
→途中で邪魔が入らないようにする
→「快適さ」も大切な要素
○イメージしやすい身近な目標を設定する→目標が遠すぎると人間はやる気を継続できない
○記憶は必要なとき必要なものを取り出せないと意味がない→情報に「検索タグ」をつけておくという工夫をすることが大事。これまでに自分の覚えたもの(タグ)同士を結び付ける。
○よく寝る→覚えたらすぐに寝て、起きたら覚えるを繰り返す。
○勉強中に笑ったり感動したりすると、記憶が定着→感情を伴う体験により強く記憶される。 -
仕事は楽しく!
どんな仕事でも楽しみを見つけられれば最高だよね。
色々ためにはなったけど、頭がいい人がやっていると書くにはあまりにも当たり前のことが書いてあっただけのような気もする… -
脳は苦しみを嫌い、楽しみを求める傾向を持ち、飽きた状態を嫌がる。
人間の中枢を司る脳は、こう表現されると生き物を育てる感覚で育てていけば、自ずと成長するのではないかと思った。
世界の一流の人はそれを、意識的にやっていることがわかった。 -
タイトルの通り、頭の中いい人がやっていることが紹介されていました。
簡潔に書かれており、分かりやすかったですが、すごく珍しいことをしているのではないんだなという感じです。 -
特別変わったことかと思ったら、
意外と普通の人でもできそうな内容でした。
私が敢えてやってみたいと思ったのは次の四つ。
自信を築くためによく利く方法。
〈まずは、自分の最も嫌いな部分、それも思い出したくないような後悔している出来事を、どんどん挙げていきます。次に、それらを徹底的にポジティブにとらえなおしていくのです。〉
プラスがゆるぎないものになったら、もうどんなことにも動じない。
いい人が好きになる人、友人として認めたくなる人はどんな人か、いくつか項目をあげる→いくつか自分に当てはまったら、そんな自分を褒めたたえる「なんて素敵な人」
〈毎日そうやって自分の良いところを褒めていくと、不思議なことに本当にそういう人になっていきます〉
本から得た哲学を芯として自分の人格を作り上げ、本の中の登場人物を友として、これらを糧にしながら、前向きに生きるコツをつかむ。
「やるべきこと」を考えると同時に「やらないこと」を明確にする。
〈やろうと思っていたんだけど、挫折してしまって…というのは、怠惰だからできないのではありません。こうして、やることがどんどん増えていってしまった結果、できなくなってしまうということも多いのです〉
この本で紹介された人物は殆ど匿名ですが、ひとりだけ
宇治原さんの名前がありました。
芸能人初のMENSAメンバーになったのだそうです!
いろいろなクイズ番組で見ますが、最近「東大王」で
「おおっ」と思うことがありました。
正直、それまでは「彼でも東大王にはかなわないのかな」と思っていたのです。
私はクイズを一時停止して見ることが多いのですが
その時はそれでもできず、
しかも巻き戻してもできませんでした
それを普通に真っ先に正解した宇治原さん。
IQで上位2%に入る人だけのクラブ、それがMENSA。
宇治原さんによるアドバイスも載っていますが、
私それはいいです。
それより、「食物からの栄養が脳機能に与える影響」に、
ほとんど脳に良いものが書かれていたのですが、
「高齢者の認知機能低下を促進」
「動物実験では脳損傷による認知障害を増悪、
加齢による認知機能低下を促進」に
飽和脂肪(バター、ラード、ヤシ油、綿実油、クリーム、チーズ、肉に多い)
私が好きでよく食べるものが含まれていたので
これから調べてみます。 -
1日で読み終わった。
嫌みを言ってくる人にはアドバイスをもらうと、相手は投資したときと同じドーパミンが出るようになり、自分がしたアドバイスが正解であるように願う。そしてそれ以上嫌がらせをするモチベーションが下がる。納得しかない。
人は常に自分が正しい立ち位置にいたいと願う。嫌いなあの人でもアドバイスをしたらそれは私に投資したことと同じだから応援したいという気持ちになるわけだ。このアルゴリズムは使える! -
あっ流れ星!その時にさっと思い浮かぶ願い事があれば願いは叶うことがわかった一冊。わたしはタイトルから勘違いしてしまったのですが、世界の「頭のいい人」が「共通して」やっていることを紹介する本ではありません。世界の「頭のいい人」がそれそれやっている習慣の中で著者がいいなと思った習慣を紹介する本です。
●願い事は常に思ってそれに向かって行動していれば叶う
これは「思考は現実化する」や「眠りながら成功する」でも述べられている「潜在意識」の話です。流れ星のたとえは自分がどのくらいその願いを思っているか簡単に測れる画期的な方法だなと感銘を受けました。わたしがすぐに思い浮かんだのは家族の健康でした。お金持ちにはなれませんね涙
●記憶の説明はとても興味深かったです
著者の経験談と知識を交えた暗記のエピソードはどても参考になりました。最近読んだ樺沢紫苑さんの本でも記憶は夜!と主張されてあり、納得感がありました。感情をともなう記憶法は初耳で特に興味深かったです。
●共通点が知りたかった
著者はせっかく世界の「頭のいい人」と話ができる機会に恵まれているので、その方々が共通してやっているエピソードを紹介してほしかったです。Aさんはこうで、Bさんはこうでという話し方だと、結局、人それぞれですねとなってあまり参考になりません。記憶の章はいろいろな方の共通点ある記憶法が紹介されていたのでもったいなかったです。