- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784776408215
作品紹介・あらすじ
土からぬくりんぬくりんと、おかしな手がたくさんはえてでた。たまげていると、その手がつ、つ、つ、と、魚をみんなつかんで消えうせた。とらまつは「これまあ、どうしたことかい。」とおどろいた。ほうまんの池には、なにやら変ないきものがいるらしい…。種子島に伝わる日本のむかし話。
感想・レビュー・書評
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飄々としたカッパと、むくっとした力持ち男・とらまつの対決…?!
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種子島に住む、力持ち男のとらまつは、魚釣りに出かけた帰りに、ほうまんの池を通りかかる。
すると不思議なことに足が地面にくっついたようになり、ちっとも歩けない。
そうこうしているうちに、池からおかしな手が伸びてきて、とらまつの釣った魚を掴み取って消え失せてしまった。
しかし、とらまつは考えた。
次の日、とらまつはあるものを持って、ほうまんの池へと向かったのだが…
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椋鳩十さんと赤羽末吉さんによる絵本!
なんというビッグネームの組み合わせなのでしょう。
椋鳩十さんと言えば、動物物語のイメージが強いですが、こんなカッパの出てくる昔話も書かれていたことに驚きました。
力持ちで大いばりのとらまつと、飄々としたカッパの対決は、さてどちらに軍配があがるのでしょうか?
このお話は、種子島に伝わる昔話の絵本とのこと。
1975年に銀河社から発行された本作品は、2018年にBL出版から復刊されました。
それにしても、カッパの絵と文章の表現がぴったりとあっていて、「ぬくりんぬくりん」とはえてくるカッパの手の絵は、まさに「ぬくりんぬくりん」という感じでした。
日常ではあまり使わないこの「ぬくりんぬくりん」「ぬくんぬくん」という擬音は、カッパの不気味さを際だたせてくれます。
小3の娘の読み聞かせ用に借りた絵本ですが、娘は「わたしが読み聞かせする!」と言い出したので、お願いしました(笑)
はっきりした声で、じょうずに読み聞かせしてくれました。(親バカ)
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椋 鳩十 (著), 赤羽末吉 (イラスト)
力持ちと10匹の河童.カッパが小さく,大きくなる.
民話を元にした創作?