ほうまん池のカッパ

著者 :
  • ビーエル出版
3.75
  • (2)
  • (5)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 58
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776408215

作品紹介・あらすじ

土からぬくりんぬくりんと、おかしな手がたくさんはえてでた。たまげていると、その手がつ、つ、つ、と、魚をみんなつかんで消えうせた。とらまつは「これまあ、どうしたことかい。」とおどろいた。ほうまんの池には、なにやら変ないきものがいるらしい…。種子島に伝わる日本のむかし話。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 飄々としたカッパと、むくっとした力持ち男・とらまつの対決…?!

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    種子島に住む、力持ち男のとらまつは、魚釣りに出かけた帰りに、ほうまんの池を通りかかる。
    すると不思議なことに足が地面にくっついたようになり、ちっとも歩けない。
    そうこうしているうちに、池からおかしな手が伸びてきて、とらまつの釣った魚を掴み取って消え失せてしまった。

    しかし、とらまつは考えた。
    次の日、とらまつはあるものを持って、ほうまんの池へと向かったのだが…

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    椋鳩十さんと赤羽末吉さんによる絵本!
    なんというビッグネームの組み合わせなのでしょう。
    椋鳩十さんと言えば、動物物語のイメージが強いですが、こんなカッパの出てくる昔話も書かれていたことに驚きました。

    力持ちで大いばりのとらまつと、飄々としたカッパの対決は、さてどちらに軍配があがるのでしょうか?


    このお話は、種子島に伝わる昔話の絵本とのこと。
    1975年に銀河社から発行された本作品は、2018年にBL出版から復刊されました。

    それにしても、カッパの絵と文章の表現がぴったりとあっていて、「ぬくりんぬくりん」とはえてくるカッパの手の絵は、まさに「ぬくりんぬくりん」という感じでした。
    日常ではあまり使わないこの「ぬくりんぬくりん」「ぬくんぬくん」という擬音は、カッパの不気味さを際だたせてくれます。

    小3の娘の読み聞かせ用に借りた絵本ですが、娘は「わたしが読み聞かせする!」と言い出したので、お願いしました(笑)
    はっきりした声で、じょうずに読み聞かせしてくれました。(親バカ)

  • よかった

  • 椋 鳩十 (著), 赤羽末吉 (イラスト)

    力持ちと10匹の河童.カッパが小さく,大きくなる.
    民話を元にした創作?

全3件中 1 - 3件を表示

椋鳩十の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×