- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784776410195
作品紹介・あらすじ
第二次世界大戦の頃、ヨーロッパではナチスドイツの勢力が増し、
ドイツに隣接するデンマークでも
人びとに不安の暗い影を落としていました。
「すべてのユダヤ人は、黄色い星の印を
どんな時でも見えるよう
自分の胸にぬいつけなければならぬ」
ナチスの命令が下されたとき、
デンマーク国王・クリスチャン10世は
どのような行動をとったでしょうか。
ナチスに占領された国々のなかで、デンマークは多くのユダヤ人を救出し、
デンマーク国内のユダヤ人の98%は生き残ったと言われています。
ナチスに抵抗し人びとを守ったクリスチャン10世の伝説に基づいた絵本。
感想・レビュー・書評
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ブクログレビューを拝見して知った本。
巻末の「作者からのメッセージ」を読むと、この物語は伝説であって、本当にこういうことがあったかどうかは定かではないようだ。
ただ結果として、デンマークではナチスによる迫害を免れたユダヤ人のパーセンテージが、他国とは大違いだった事実はあるらしい。
正直なことを言うと、私はこのように命に関わる状況で、ターゲット外の自分がターゲットと同じ印を付けることは非常に難しい。
巻末の「訳者ノート」も、絵も、良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ナチス・ドイツの占領下にあった多民族国家デンマ-クでのレジスタンス運動の英雄的象徴として最も敬愛される国王の一人となったクリスチャン10世(1870-1947)の「黄色い星」にまつわる伝説を描いた震える感動の物語です。 国王の誕生日にヒトラ-総統の祝電メッセ-ジに「アリガトウ」とだけのそっけない返事をして、ヒトラ-を激怒させた国王。この国王を心の拠り所としたデンマ-クの人達が、ユダヤ人弾圧に抵抗した歴史的事実を語り継いだ絵本です。 翻訳と解説は、ベルリン在住の那須田 淳サンが担当されています。
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ナチスからユダヤ人を守ったクリスチャン10世という国王がいらっしゃったことがわかりました。絵も綺麗です。
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国民に愛された第二次世界大戦中のデンマーク王クリスチャン10世のエピソード。デンマークのユダヤ人は98%が生き延びる事ができたのだという。
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母が読んだ。
生まれた場所が違うというだけで起こった理不尽な人種差別。ユダヤ人たちを必死に守ろうとしたデンマーク国王のお話。国王を信頼し一緒に守ろうとした国民達。
戦争という厳しい中で、何が正しくて何が間違っているのかしっかり考え行動したことに大きな意味があると思う。 -
事実かどうかわからないようですが、読んでよかったと思える本でした。
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2023/05/11 更新
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デンマークの賢い王様の物語
王様が国民から信頼されている。
王様が愛に満ちた判断ができる。
だから、デンマークのユダヤ人はたくさん生きることができたんだな -
デンマークという国については、北欧の福祉3国の一つの国。という程度しか認識がありませんでした。
第二次世界大戦でのナチスドイツによるヨーロッパ各国でのユダヤ人迫害で、デンマークは98%の生存率という高さに驚きました。国王を信じ、ナチスによる迫害に立ち向かったのも、国民が国王を信じていたからかもしれません。
トップを信じられなかったら、国民はついていかない。どこかの国のことが頭をよぎりました。