ユニコーンの恋人 (1) (宙コミック文庫)

著者 :
  • 宙出版
5.00
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 11
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776792604

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大昔、小学校の頃大好きだったバレエ漫画。星合先生が、冬ソナまんがを描いていた影響で文庫版が出てくれたんだろうか。嬉しいことだ。<br>当時の少女漫画って、特に白泉社系は今ではどこに出しても恥ずかしくない「不朽の名作」扱いされてるけど、そう言った名作じゃない作品にもやはり愛着が。<br>これとかは大仰に目がキラキラしてるし、ヒロインは孤児で、出生の秘密が!天賦の才能が!嫉妬の対象に!でもやさしくダンディーな足長おじさんが!もちろん超絶美形くんから愛されて!突然主役に抜擢!何故!?天才サラブレッドのライバル!事故にあってケガで再起不能!?とか、そらもう陳腐な昔の少女漫画要素全てが入っていると言っても過言ではありません。なので、お子ちゃまだった私はこの後、ちょっとこの作品を見下してたよーな時期もあったりしたんですけど、結局さらにもちっと年食ってから見返すと、そこここに描かれた美意識というか、感情表現とかにグッときちまって、やっぱり小学生の目は確かだったなあ〜と惚れ直したわけです。<br>やっぱり単純にライバルのセーラかっこいい。素敵!<br>春臣と幼なじみの舞との恋愛の行く末の決着のつけ方も、もちろん現実に即して考えたらそんなもんじゃないんだろうけど、でも本当にこれはこれで一つの真実なんだろうな・・・と印象深い。春臣がハニーへの気持ちを語るところも、なんてないセリフなのにズシーンと来て、好きという気持ちの表明でこんなにも胸にしみる描き方をしたものがかつてあっただろうか?いや、ない!という気にさせられる。好きという気持ちに憧れが・・・眩しいものへの憧憬がない交ぜになっているのよね・・・。<br>ハニーが踊る理由にしても「あきらめたから」「他になにも残っていなかったから」ていうところもすごい好き!ハニーはバレエを愛してると同時に憎んでるってとこは今にも続く萌えポイントだ。(そんなとこに「萌え」とか使うな)<br>こういう照れとか、拗ねたものの見方とかがカケラもない漫画っていいよね!今の時代にも存在すんのかなあ。<br>あと星合先生では「紅い絹の淑女」って吸血鬼漫画がとっても好きだったんだけど、これまたレビュー載っけられないみたいなんで、ここで表明しておく。

全1件中 1 - 1件を表示

星合操の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×