語りだすオブジェ: いつも、そこに短歌

著者 :
  • 本阿弥書店
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776804734

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  • 新聞記者でもあった著者が身の回りのモノから浮かぶ短歌を紹介。

  • 冷蔵庫、自転車、傘・・・・ さまざまなオブジェが織りな短歌の豊かなイメージが印象的です。


          

  • 短歌のエッセイ集。いつも聞くだけの聞きかじりの私にとって、わかりやすく読み砕いてくれる上、知らない人の短歌も教えてくれるのでとても嬉しい。
    好きな安藤美保さんから一首引いてあったり、これまた好きな北川草子さんの歌にめぐり合えた。両者ともこの世にいないことはとても残念だが、このようなエッセイ集によって、きらりと命を吹き込まれる。もちろん知っている名前の人もいた。
    目次からわかるように、生活に根付いた短歌が多く集められている。詠む人によって生活感がなかったり、生活から飛び出していったりしていて、心は方々で千切れる。何度もおなじ歌を聞き返すので一冊聞くのに時間がかかった。
    あらためて、どんな世の中になっても、短歌という世界が永遠に詠まれ続けていくのだろう。

  • 著者が「洗濯機」に関する歌、「パンプス」に関する歌という具合に歌を集めてくれたので、楽しい題詠集を読むように読めます。

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著者プロフィール

松村由利子(まつむら・ゆりこ) 1960年、福岡市生まれ。朝日新聞、毎日新聞記者を経て2006年からフリーランスのライターに。著書に『31文字のなかの科学』(NTT出版、科学ジャーナリスト賞)、『与謝野晶子』(中央公論新社、平塚らいてう賞)など。歌集に『大女伝説』(短歌研究社、葛原妙子賞)、『耳ふたひら』(書肆侃侃房)など。

「2016年 『少年少女のための文学全集があったころ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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