キャンプ料理の王様

著者 :
  • エイ出版社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784777956739

感想・レビュー・書評

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  • 世はまさにキャンプ戦国時代。

    こんなにブームになるなんて(そしてコロナが追い風になるなんて)昔は思いもしなかった。私は15年ほど前、いや元を辿れば20年近く前から、学生の頃の仲間内でキャンプをやっていて、しかし皆が集まれるスケジュールを組むのも難しいし、年イチ開催程度だから、いまだにそんなにキャンプが上手ではない。ボチボチ適当にやる程度。
    親友と「なんでこげんブームになったんやろ?」「ゆるキャンぐらいからじゃない?」「俺らの方が先に始めたんやぞ!」「そうくさ!」(←別にえらくもなんともない不毛な会話)

    私が料理を始めたきっかけもキャンプだった。それまで私はまーったく料理できなかった(目玉焼きとかカレーとかはできる程度)。小学生を引率するキャンプのボランティアで、素麺をきちんと茹でることもできずに、料理の大切さを痛感した。キャンプでご飯がマズいとほんとに悲しいよね。

    学生の頃の3大定番キャンプめしは、カレー、焼肉、焼きそば、あとは焼酎でジエンド。そしてヒロシもよく言う「キャンプ焼きそば論争」が勃発する。カレー焼肉焼きそばも最高にウマいが、そればかりだとやっぱり飽きちゃう。
    10数年前、何も料理しない友達がおしゃれキャンプを目指そうとダッチオーブンを買いやがって、置くとこないから私んちのガレージに保管することになり、流れで私が料理番をすることに。

    友達の嫁に言われたこと。
    「普段結局私が作ってるんだから、キャンプに行ってまで料理したくない!○○くん(私のこと)全部やってよね?」「あいわかった(←安請合い)」

    キャンプに行って、いきなり料理ができるわけがない。つまり普段からきちんと料理をしてないとダメ。それからあれこれ少しずつやっていって、いまは家庭料理のレパートリーがかなり増えた。料理の基礎もなんとなくわかってきた。

    というわけでキャンプ料理のレシピ本、図書館のキャンプ特集コーナーに置かれていたので借りてみた。これまでキャンプ料理本を読む気は全くなかったけど、キャンプに行けてないので妄想の中で楽しもうと思って。レシピ本で良いのは、料理の写真を見てるだけで美味しそうで、お腹が空いてくるし作りたくなってくること。
    それと、キャンプだけではなく普段の家の料理でできるレシピだということ。これは道具も同じで、普段使いできるものがベスト。屋外でやる前に、まず自分の家で作ります。


    「キャンプ料理の必需品」として書かれているのが、1.ダッチオーブン。2.スキレット。3.高そうなBBQグリル。

    いや、いらんやろ笑。
    最初のうちは鍋とフライパンと焼肉コンロで充分。あと、頻繁に使わないからツーバーナーもいらん、カセットコンロでいい。だけど、ダッチオーブンがあるとできることは増えるし、何より楽しい!扱いも鋳鉄について知っておけば、実はけっこう雑でいいから楽。スキレットは持ってないから買ってみようかなあと思ってます。この本が出たのは2019年だけど、メスティンは載ってない。流行ったのって昨年ぐらい?
    こういう本を読むと、今まで知らなかったちょっとしたコツが書いてあるから、ものすごく役に立つ。この本だけが良いわけではなく、何でも良いと思うし、色々読むのも楽しい。


    キャンプは色んなことを教えてくれます。
    人間が見えるから、キャンプ合コンをするのが一番良いと私は勝手に思っている。男女でキャンプの受け止め方が違う。男は基本的にドヤりたいだけなので、女子は「さすが〜!」「知らなかった〜!」「すご〜い!」「センス良い〜!」「そうなんだ〜!」と言っておけば、男子が勝手に設営、火起こし、料理、全部やってくれると思うよ笑。あとは優雅にワインを飲みながらパエリアが完成するのを待つがいいさ!(何でパエリア?)

    キャンプの極意とは「不便さを楽しむために行く」「失敗を許容する」ことだと思います。キャンプに失敗はつきもので、これを流せる人とじゃないと行っても楽しくない。これはキャンプ以外の実生活においてもそうじゃないか?特に女子に言いたい、そりゃ陽に焼けるよ、虫だって出るよ。料理が失敗したからと言ってツッコミまくるなよ(経験上の実話)。サラダにアボカド載せてオリーブオイルとバルサミコ酢をかけたる!アヒージョも作ったるから許して!

    私ゃ本当はアジの干物を焼いて日本酒を飲みたいんですよ。かつてはインスタ映えみたいな言葉はまだなかったけど、一応「女子はこういう料理が好きなのでは……」と散々頭をひねりました。結果、キャンプに行っても気を遣ってストレスが溜まりまくる!意味ない!ソロキャンプが流行るわけです。

    男と女でバカの方向性が違って、男は燃やす系で火遊びがしたいし、マンガ肉みたいなのを食いたいし、道具をギアとかすぐ言いたがる(ロッドとかラインとか言うのと同じ)。女はおしゃれで映える方がいいし、なぜかワインが好きだし、色んな料理をちょっとずつ食いたがる!
    そういう男女の文化の違い(笑)に気づかせてくれたのもキャンプのおかげ。細やかさと雑さ、こだわりとゆるさ、おしゃれとワイルド、このバランスで成り立ってる。男女のバカの違いを認めて、不寛容ではなくバカや失敗を許容する。それが理想。

    ストレスが溜まらないようにするには、自分の器も広げないとダメで、つまりは料理の腕ももっと鍛えないとダメなんだな。よし、ラムチョップ買いにいこう。

  • ∴‥∵‥∴‥∵企画展示‥∵‥∴‥∵‥∴
    Instagramでこんな本を紹介してました
    ∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴

    国内外のアウトドア雑誌、イベント、メディアで活躍中のアウトドアコーディネーターが紹介するキャンプ料理のレシピ本。
    頑張りすぎず、適度に手を抜きながら楽しめるヒントが満載です。
    キャンプという非日常を味わう経験と知識は人生を豊かに彩ってくれるかも♪

    ∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴

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    貸出期間 3週間

    ∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴

  • おいしそう。

  •  夏といえば思い出すキャンプ。子ども達が小学生の間に数回キャンプに行ったけど、その時にこの本があればもっと充実した食事になっていたはず…。本の写真をながめているだけで、お腹がすく。自宅の庭でやってもいいかな。
    (分室担当/とみとみ)「おうち時間を楽しもう!」

  • 図書館のオススメコーナーに展示されていたので衝動借りしちゃいました。

    手間のかかるオシャレな料理が多いかと思いきや、自宅での事前準備次第で意外と手軽に作れそうなものもたくさん紹介されていました。

    我が家の場合、アウトドアでの料理は手軽で簡単が鉄則。
    オシャレで美味しいインスタ映えするご飯にはもちろん憧れるけど、日が暮れるまで歩いたり泳いだりで忙しいので、ご飯づくりに時間を掛けていられないんですよね・・・(苦笑)

    時々料理本を読むとレパートリーが増えて楽しい☆
    ちなみに先週のキャンプでは、本書の中から「ダッチオーブンタイ風焼きそば」を作りました♪

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著者プロフィール

“チュンチュン”の愛称で親しまれ、数々のアウトドア雑誌・イベント・メディア等で活躍するアウトドアコーディネーター。イベント講師や料理を通じ、多くの人々にアウトドアで過ごす楽しさや重要性を発信し続けている。著書や監修として多数のアウトドア関連書籍に関わり、アウトドア雑誌での連載も好評。ダッチオーブン料理や焚き火料理、バーベキューで披露するオリジナルレシピには根強いファンが多いことで知られる。2013年春には、神奈川県三崎町に自らがオーナーを務める飲食店『雀家 suzumeya』をオープンした。

「2022年 『キャンプ料理の王様【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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