光る風

  • 小学館クリエイティブ(小学館)
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本棚登録 : 86
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (616ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778030803

感想・レビュー・書評

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  • 漫画読んで唯一吐きかけた作品

  • まさしく凄い漫画、傑作だ。がきデカが中年を迎えた、中春こまわり君を読んだ後だったのでギャップも大きかったけど、何とも言えない読了感。

    40年前の初版なのに、東日本大震災直後の殺伐とした状況を予見して描いたかのよう。雪も風も匂いもがラップする。主人公弦が探し当てた村まで現実とラップしないといいけど。

  • ファシズムが吹き荒れ、アメリカとの関係から戦争へと向かい、震災で壊滅状態に陥る展開は70年に書かれた作品でも、まるで今の日本を予想しているように見えた。でも力強さのようなものはあるとは思うけど、展開が強引のような気もした。

  • 高校2年くらいのときに講談社が少年マガジンの特集かなんかで日本軍の三光作戦って日本軍が行った蛮逆非道を特集してた。焼き尽くす。盗りつくす。犯しつくす。の3つを中国や東南アジアで日本が行ったってホラ。そのプロモにのってこの漫画が作られたのだと思う。単なる三流貸本作家の山上がコレに乗っかって依頼されたのでは。乱歩の芋虫のパクリから、当時の海外作家の原作をパクリまくり当時のエセインテリに支持された。時代はベトナム戦争真っ盛りで毛ジラミじゃあなかった毛沢東のブーム。赤軍や反戦左翼やマラソンキチガイやネズミヤやグラサン音痴や婦女暴行魔やらがフォークソングで反戦反日を煽りまくってた。コミックの影響力って言うのはスゴイ。当時洗脳された同時代が社会の中枢でこんなチンケな本の影響力をうけたまま現在のユネスコや像の建設を助けてる。当時の私たちもエンタメとしては受け止めたがまさか後年にこんな影響を及ぼすとは思いもしなかった。時代を生きたものが言うけどこのプロモマンガは当時のマスコミの雑誌販売ビジネス戦略の一環なのであんまり本気にならないほうがイイ。
    当時ゲラ刷りや集会に出てた人間がバイブルにしてたから笑える。数人ほど北へ行ったが帰りたがってる。いまさら言われてもネエ。

  • これ読まないなんてバカだ。

  • 2008年のレビュー。

    多くの人にトラウマを植え付け、数箇所は原作をそのまま
    発表できずにすり替えて発表した作品のオリジナル完全復刻が
    今年7月に出されてたのを知って読んでみました。

    山上たつひこはいま小説家になっちゃってるけど、
    なるほどこういうテーマを持ってた人なのかと
    「がきデカ」の著者としか知らなかったので
    見る目が変わりました。

    彼の書いた小説も読んでみようと思います。

  • 読み終わったらすごく疲れている自分に気付いた。ショック、ショック、ショック

  • 展開にインパクトはあるけど、無駄なキャラや設定もあってまとまりに欠けるかも。
    描かれた当時(1970年)の社会情勢が垣間見えて考えさせられる。

  • ビャーッと躍動する若者かなんか!?

  • がきデカなどの山上先生の他の著名作品を読んだことないのですが、この作品には衝撃を受けました。
    あえてこっち系の作品を収集してみたいな〜と思いました。

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著者プロフィール

山上たつひこ
一九四七年徳島県生まれ。出版社勤務を経て漫画家に。代表作は、『がきデカ』『光る風』『喜劇新思想大系』など多数。特に『がきデカ』は社会的にも大ブームとなり、掲載誌の「少年チャンピオン」を少年誌初の二百万部に押し上げた。一九九〇年、マンガの筆をおき、本名の〈山上龍彦〉として、『兄弟!尻が重い』『蝉花』『春に縮む』などを発表。 二〇〇三年より、再び〈山上たつひこ〉として、小説『追憶の夜』(のちに『火床より出でて』と改題)を発表し、漫画「中春こまわり君」を描く。最新刊は『枕の千両』(小説。小社刊)。原作を担当した『羊の木』(いがらしみきお画)で、二〇一五年文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞。

「2017年 『大阪弁の犬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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