愛がない (ショコラ文庫)

著者 :
  • 心交社
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本棚登録 : 155
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778112714

感想・レビュー・書評

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  • ★の数に迷ったけど、達哉が借りたレンタルDVDが「ドーンオブザデッド」だったところに親近感がわいてしまったので、★増量。
    三尾じゅん太センセのイラストが美麗だったのも、格上げになっていました。

    リーマンもの。長身でカッコよくて自他共に認めるモテ男の白井は、クリスマスイブに営業同期の達哉から「好き」と告白され、速攻で断ったはずなのに、気がつけば週二でHするほどの関係になってしまうのです。
    勘違いすれ違いばかりで悶々とするおバカな二人の胸中が、攻視点と受視点から描かれています。

    かなり読みにくいのはWEBで公開されたものが元になってるせいなのと、ちょっと説明不足なところがあるせいでしょうか。白井の軽い性格に合わせてなのか、文章もチャラい。
    冒頭部分の達哉のモノローグも、軽すぎ。外面と内面のギャップが大きすぎて性格に疑問を感じてしまったのが残念。かわいいだけの受ってのも、もの足りませんが、かと言ってあんまり冷めてるのもどうかと。ちょっとだけ天然でクロいほうが、共感しやすかった。強がりを言って、虚勢を張っているなら、もっと可愛いげがある方がいいかな…

    白井は残念すぎる男です。もう少し相手への思いやりがあればなぁと思いながらも、だんだんS属性に目覚めていくあたりは面白かったです。バカすぎるけど、いいS。そこはやはり、達哉に出逢った賜物!というかんじで。はっきり自覚しながら達哉をいじめているのがいいんですよね。しかも、Sの自覚はありながら達也を愛していることの自覚は全然無いんです。
    そして、達哉はそのまったく逆で、自分のドM体質には気がついていなくて、ただ一方的に白井に無償の愛を捧げていると思い込んでいるんですよね~

    二人のちぐはぐな思い込みから、白井は達也に振られたと思い、達也は白井が常務の娘と付き合っていると勘違いして話がややこしくなっていき、焦れ焦れさせられながらも楽しませてもらいました。
    愛がない、のではなく、愛がないと思い込んでるcpですね。でも、相手のことばかり考えてぐるぐるおろおろしている二人の様子からは、愛がダダ漏れでした。
    山崎サン、イイ性格しています…振られてかわいそうかなと思ったけど心配無用でした。山崎サンもSですね。
    愛ちゃんもスミに置けない鋭さで、白井と達哉がとてもかわいいバカップルに思えました。

  • うるうるできゅんきゅんです。ヤキモキします。でも好き!山崎サンかっこいい、王子様なんて待たなくてもガンガン行きそう、最強お嬢様。愛ちゃんもやるね。なんか女子2人いい感じ。主役カプもラブラブお騒がせだけど幸せになって欲しいな〜。

  • 苦手な一人称という点を差し引いても、商業としては厳しいです。元々同人誌だと知って納得はしましたがお金を出して読むクオリティとしては首を傾げます。 一応、すれ違い萌えを狙ってはいるのでしょうが、ただのひとりよがり日記にしか思えず、萌えどころが分かりませんでした。あと、いつ書いたお話か知らないけど、全体的に古い…バブルのトレンディドラマみたいな古さが目につきました。

  • 初作家さんですが開拓失敗。合わなかったです。残念。最初の数ページで脱落しそうになった。文章が、文章が。合わなさすぎて久々にぶん投げそうになりました。
    苦手な一人称でまず、うっとなったら、とんでもなくラノベ!90年代!て感じのこってこての一人称で胸焼けしました。一人称でも平気なやつは平気なのですが。プロローグはわざとだったみたいで、ほんっとうに酷かったのですが、その後は多少マシになったから何とか読んだもののそれでも無理でした。げっそり。古いよ…古臭すぎるよ…ものすごい時代を感じました。語尾に☆が付きそうな感じ。それとリーマンなのに思考回路が子供すぎて、それの一人称だったので、余計に受け付けませんでした。これが高校生ってんなら90年代はこんなの多かったよね学園ものの一人称できゃんきゃん脳内垂れ流しみたいなの、ってまだ納得はいったと思うのですが、リーマンでこの思考回路、脳内口調はありえない。ぎゃーーーー!とかないわー。ドン引きしました。なんか、何かにつけ、物凄く古臭かったです。加齢臭だろうか…。○○サン、○○クンとか全部片仮名だったりそういう部分の積み重ねで全体的に古臭かったです。会話のノリとかも。
    肝心の話の内容も、あらすじからシリアスだと勘違いしてたせいもあって、コメディなのかシリアスなのか、判別つかずに入れずに終わってしまいました。コメディと思って読めば違ったのだろうか。でも凄いシリアスぶったプロローグだったんですよ。なんか、半端だったなぁ。あとさっさと会話してれば全て済んだ話。なのであほらし、としか言えん。やってばっかで、やってる間に話したらどうかねと。そもそもあれで何で付き合ってると思えるのか判らん。白川。完全にセフレじゃん。冷たい人って話で、自分の事ではないなって思って聞いてる自信家っぷりも凄いですね。微妙に電波入ってたかもしれません。電波つうか、子供ですね。そして女性も理解不能。ご飯何度か行っただけで何で付き合ってる事になるんだろう。そんな勘違いする女性いますかねー。そっちも電波気味で怖かったです。ていうか登場人物全員、コミュニケーションに問題あるんじゃ。
    あーそこであらすじ詐欺が一つ発生してたのですね。罪滅ぼしに付き合う事にしたってあらすじには書いてあるのに、いざ読んでみたら、これのどこが付き合ってるの?ただのセフレじゃね?て話だった。
    あと最後。受が非常にドン引きでした。いい年した男が「山崎サン、だめ。やめて、お願い。そんな事したら、許さないから」って。言い方がすごいぞわっとしました。気持ち悪い。それまではそんな喋り方してないのに。
    書き下ろしはまさかのその女性視点で、え、誰得となりました。普通に2人のラブラブ書けばいいのでは。好きだった人は物足りないんじゃ。と思ったら、らぶは同人誌でですか。
    あとがき読んでなんか色々合点はいきました。すごい細かく時系列で読みにくかったりしたのは、元々WebのSSだったのですね。だからやってばっかだったのか。章ごとに。そんで章タイトルがまたダサかったのだけど、SSだったからですかねー。どっちの視点からも書かれてた話だったので、タイトルの最後に/Sて話者の頭文字が。そして画面がそこそこ白いのもWebだったから?作風?うーんまぁでも商業として出すんだし買う側はそんなん知らんしお金出すんだから、それは言い訳のような気もしますね。他の本読めば印象変わるのかもしれませんが。

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