愛しのニコール (ショコラ文庫)

著者 :
  • 心交社
4.09
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本棚登録 : 368
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778119737

感想・レビュー・書評

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  • とても可愛いお話
    初恋が叶ってよかった!

  • ニコが可愛すぎた。一人で差別に耐えて恋心も隠し通して榮に彼氏ができても諦めきれなくて一途に思っている。
    ニコの幸せを願ううちに、自分も二丁目の仲間たちと同じように榮に対して「本当にニコを幸せにしてくれるんでしょうね?」という気持ちになっていた。
    ニコの可愛さ健気さに気づいた榮はもうニコにゾッコン。今度こそ、絶対に大切にしてくださいよー!
    ニコがほんとに愛しいな……。

  • 読了後、あぁこの表紙じゃなくちゃダメなんだとなる感じ。BLはこういう形でのお話が生み出せるんだな、なるほど凪良さんやっぱりすごいなとなりました。

    ど田舎でゲイはとことん異端視される世界。
    絶望のあまり自殺しようとしたニコを救ってくれた王子様との出会いから、ニコの長い長い初恋がはじまる。
    『おかまキャラ』を演じることで生き延びようとし、家族には暖かく見守られながらも理解はされない。
    片思いの相手には信頼できる相手として恋愛相談をされてしまう。
    ニコの徹底した切なさと息苦しさがたまらない中、きのこたけのこ派の話で盛り上がる、「田舎」の描写の細やかさ、男の子同士の会話が活き活きと楽しい。
    ニコがYOKOさんらしい華奢でかわいい男の子なのに案外男らしい雄々しい性格なのがたまらんかわいいですね。

    良い意味でのライトタッチな文章運びといい、等身大の今を生きてる男の子なんだなぁという感じ。
    BLの男の子は大抵健気でまっすぐで純粋で、たしかにニコもその部類だけれど長すぎる片思いに疲弊してしまい、榮の鈍感さや身勝手さに気持ちがいつしか賞味期限切れになった、と正直に言葉にするところがとてもよい。
    気持ちが通じ合って結ばれてもそれからいくらでも心は変わるし移ろう、というのがリアル。
    一足早く社会人になったニコの直面する仕事の厳しさと大学生の榮の子供っぽさのコントラストもまたよし。
    とてもリアルな心情の流れがハラハラしつつ、よい意味でBLのお約束を裏切ってくれた感がありました。

    田舎は大切な故郷だけれど、自分たちが本当の姿でいられる終の住処ではない。
    複雑な心持ちを感じながらも、そこで懸命に生き延びた「ニコール」はあまたいる、息を殺して必死に生き延びようとする少年たちの希望になっていたのだと明かしてくれるラストがとてもよいです。

  • 最初と二番目のお話まではニコがとにかく切ない。だからこそ、最後にニコの気持ちをトーンダウンさせて、攻があたふたする話にしたんだろうけど、欲を言えばそのままハッピーエンドに結びつく、ありふれた王道な流れでも充分に面白かったと思う。賞味期限のたとえには笑った。

  • サイン本フェアで購入
    超切ない

  • 長い長い初恋のお話でした。
    うーーん、凪良さんってこの手の話がお上手ですね。
    痛いお話より、ほんわかしていて好きです。

  • 家族や周りの人を大切に思い、健気に頑張るニコが愛しくて。
    ニコに対してだけ鈍い榮がバーで感じたアウェイ感に溜飲が下がりました。

  • ★3.5。
    ゲイでいじめを回避するためにオネエキャラを演じるニコことニコール。
    ニコールいいよニコール。高校卒業して上京する際、ニコールからニコに戻る瞬間とか///
    だけど、攻めに恋人あり設定は切なくて好きなんだけど、受けの苦悩のわりに攻めが自覚してからあっさり成就?という印象が残る。攻めが恋愛に関して普通の思考な男すぎるのがなぁ…元カレとの片想いや蜜月の時はあんなに熱入れてノロケっぱなしだったのに…受けとも同じ轍じゃないの?と思う自分に残念。元カレが浮気とか悪役じゃなくて普通に善人だった方が、それでも受けが好きなんだ!って納得できたんだけど…凪良先生作品は期待の分、ハードルが高くなってしまう…

  • 今年1番の面白い本。勇気を出して買ってみてよかった!表紙のシーンは読まなきゃわからないよね〜。

  • ちくしょー!泣かされにかかった・・・(笑)

    エンドにも幸せが来るといいな。

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著者プロフィール

1973年生まれ、京都市在住。2007年、BLジャンルの初著書が刊行され、デビュー。17年『神さまのビオトープ』を刊行し、高い支持を得る。19年『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で「本屋大賞」を受賞する。同作は、22年に実写映画化された。20年『滅びの前のシャングリラ』で、2年連続「本屋大賞」ノミネート。22年『汝、星のごとく』で、第168回「直木賞」候補、「2022王様のブランチBOOK大賞」「キノベス!2023」第1位に選ばれ、話題を呼ぶ。翌年、同作の続編にあたる『星を編む』を刊行した。

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