家族最後の日

著者 :
  • 太田出版
3.69
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本棚登録 : 563
レビュー : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778315559

感想・レビュー・書評

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  • 植本一子さんの日記。実家とうまくいかず、ご主人が進行性癌になり、仕事も子育ても待ったなし。それでも友人や知り合いに助けられながら倒れず進みつづける。著者が考えたこと、日々の食事や出来事が書かれているだけだが、圧倒的リアリティ。読後、なんだか逆に励まされた感じがした。

  • 石田さんのことをどうしても好きになってしまう。

  • 著者についての知識がないまま読んだ。
    母との確執、義理弟の自殺、そして夫である石田さんの闘病。
    メインは石田さんが入院し、ひとりで子供の面倒をみることになってからの日記だ。
    カメラマンで子育てや家事を、石田さんに任せていたところが多かったので余裕のない日常。
    家族が病気になると、つらいのは本人とわかっているけれど他の家族もつらい。
    感情を表に出す人のようなので、そんなに書いても大丈夫?と思うが日記ならば吐露してもよいか。
    自分勝手な人と思う部分もあるが、正直なのだろう。
    アラーキーが亡くなった妻の写真を撮っていたが、記録することで生きていることを実感するのがカメラマンや文筆業の性なのだろうか。
    病室でも患者にカメラを向け、日記にのこして本を出版する。
    起こることひとつも無駄にしない、悪く言えばがめつさと強さを感じた。

  • ここのところ何ヶ月もかかって1冊読むことが続いてたが、夜更かししてまで数日で読んでしまった。そしてハマった。これは前作も最新作も、はたまた石田さんの本までも買う勢いだ。
    この本に出会うタイミングも良かったのかもしれない。若い頃だったら、未婚だったら違ったかもしれない。今のこの時にはドンピシャだった。
    本業の写真もとても素敵。(本には関係ないが、個人HPのTOP写真がグッときた)
    何かと非難されてるようだけれど、取り立てて目くじら立てるようなことあったかな?
    これは日記だし、好きとか嫌いとか辛辣な言葉が、本音があって当たり前では。全てに共感はしないけれど、ほぼほぼ、あ〜わかる〜と思った。
    こういうドロっとしたのみんな心に無いのかね?みんなそんなにピュアで優しいのか…
    でも不愉快に感じたり、合わない人もそりゃいるだろう。面白いよ!とこの本を勧めたところで、どこが?とか嫌な気持ちになったって言うであろう人が数人は思い浮かぶもの。。。

    あー!とにかく、今の勢いで他の本も読みたい!
    すぐに手に入らない環境でイライラするほど笑!!


  • 2017/12/15

  • 図書館にて。
    実はこの前の本「かなわない」よりもこちらが先に手元のきたので、先に読んだ。
    最初の話で母親との絶縁した話が出てきた。客観的に読めばせっかく帰省した娘が全然家にいないので、娘と話すことを楽しみにしていた母親がついにしびれを切らして爆発したような気がするのだが、もうこうなるとここまでの歴史がつもりつもってということなんだろうなという気がする。どちらも痛々しい。
    その後の文章も、「かなわない」と比べて攻撃的な気がする。
    「かなわない」の他の人のレビュー、表現せずにはいられない、全てをさらけ出す才能がある、正直だ、というように肯定的なものが多かったけれど、この本を読んでもやはり私はそうは思わない。表現している本人はいいだろうが、書かれた側の気持ちを慮れずに描くことは暴力でもある。嘘をつけとは言わない。書かないこともできるだろうということ。でもその書く書かないの境界線が人と違うことが嫌だけどこのほんの魅力か。
    それと、この表紙や本の中に娘たちの写真を使うのも嫌だ。
    やっぱり私はこの本嫌いなんだなと思う。
    でも続編が出たら、また読むと思う。
    旦那さん、ガンが治りますように。
    娘たち、楽しい毎日が過ごせますように。

  • 思ったことを書く。
    簡単なようでとても難しいことじゃないだろうか。
    作者に共感はしなかったし、どうしてそこまで白か黒かで物事を考えようとするのか分からないと思うことがあった。
    でも、心をざわめかせるほど真っ直ぐな言葉で書かれた本、しかもエッセイというのはほとんどない。
    まさに他の人の人生をのぞき見ている生々しさ。

  • 生々しいというかなんというか
    読んでて気持ち悪くなった。
    半分近く読んだけど
    これ以上は無理。もっと楽しい話を読みたい。

  • 2017年刊行。おそらく2016年の出来事が書かれている。夫である石田さんの章は、これまでの本と同様に日記形式である。著者がこの章で書こうとしたことと日記形式は合っていたと感じた。石田さんがいなくなってしまうことがうっすらとわかったことで、石田さんにスポットが当たる。日々何があったという記録としてもそうだし、大上段に構えてではないけれど石田さんの存在は一体著者にとって何なのか、そんなことが書かれている。

    写真が掲載されているこの本のような場合、まずは写真を見てしまう。じっくりとではないけど一通り見た後に、やおら本文を読み始める。その本文の描写と前に見た写真がうまい具合にリンクするので、いい。写真家でもある著者だからこそ、そこにズレがない。

  • 母との絶縁、義弟の自殺、夫の癌。
    『かなわない』にあったある種の力強さは感じなかったものの、それでもやはり引き込まれる。
    このような赤裸々なエッセイを綴ることで、くらしちゃんとえんちゃんが大きくなったとき植本さんに対しどのような感情を抱くのか、どのような母娘関係になっていくのか、まだわからない。もしかしたら良くないほうへ行ってしまうかもしれない。
    でも、一読者としては、書いて残してくれてありがとうと思うのです。植本さんの感情の波が、他人事とは思えないから。
    もうすっかり植本さんの書く文章の虜になってしまいました。

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著者プロフィール

1984年、広島県生まれ。2003年キャノン写真新世紀で優秀賞を受賞。著書に『働けECD 私の育児混沌記』『かなわない』『家族最後の日』『降伏の記録』『フェルメール』『台風一過』など。

「2019年 『うれしい生活』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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