図解でわかる 14歳から知っておきたいAI

  • 太田出版
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778316150

感想・レビュー・書評

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  • 背ラベル:007.13-イ

  • AIについて図解。大判サイズのためページ数に対して情報量はそこそこある印象。
    会社、病院などのAI導入後の予想図が面白い。役所に対しての予想は日本の税金を搾り取った挙句成果がでなさそう事をしているのであまり期待は…
    本書を読んでいる2023年2月頃にはchatで AIが回答してくれるアプリが発表された事が話題になっているが本書にあるロボットと親和性のある日本なら活用できるやもしれない。

  • ざっくりした流れや、よく聞くけど正確な意味を知らなかった言葉などが分かりやすく書かれていてよかった。
    ロボットについて、西洋と東洋の宗教、文化の違いからくる捉え方の違いに、なるほどと思った。

  • 「・・・この学習アルゴリズムの中で、AIがどのような推論計算をしているのか、実は人間は理解していません。・・・人間には把握できなくなっているのです。・・・」(おわりに)

  • シンギュラリティ、技術的特異点を迎える日はいつか。ターミネーターの世界にならないことだけ祈る。

  • AIはダートマス会議での楽観論から始まり、停滞期、エキスパートシステムへの期待と失望、冬の時代経てディープラーニングの誕生により未来に向けて追い風が吹いている現状にあり、その途上で産業ロボットを派生品として生み出すなど現代のテクノロジーに多大な影響を与えている。
    今後、「強いAI」が誕生するのか、AIは自我を持ちうるのかは、人間の尊厳と本質に迫るシリアスな課題である。
    現代のAIにとって人間の言葉は記号に過ぎないが、今後、意味を理解するようになるだろう。
    ビッグデータとコンピュータの処理能力のほか、高精度3Dセンサー(光の反射時間から物体の距離と位置を計測し把握するCMOSセンサー)によって一気に生活に浸透し始めた。
    既にアメリカではAIの頭脳と瓦礫の上でも歩き回れる2足歩行の「Atras Robot」を軍事用に開発している。

    AIの浸透により、企業の役員会が不要になり、サプライチェーン管理も生産管理も配送管理も自動化される。創造性や交渉や説得といった人間であること自体が重要であること以外は基本的にAIに代替される。症例や医学論文との照会による医療診断のほか、手術などのサポートを行うAIも開発されている。全医療機関で医療情報を共有してどこにいても高度医療を受けられる体制の構築が課題である。役所業務も、道路損傷の診断や戸籍調査、移住希望者への候補地マッチング、問い合わせ対応などでAIを活用することでより迅速で的確な地方行政サービスが望まれている。
    農業では農機の自動化、ビニールハウスや植物工場での適正管理、家畜への自動給餌、自動搾乳などでの活用が人手不足や経験不足への解決策となることが期待されている。
    土木では3D化された建築物のモデリングや施工計画の立案の自動化とBIM(建物情報モデリング)やCIM(コンピュータ統合生産)などの統合データベース化による効率化が図られている。工事現場は無人化される。
    工場もまた無人化され、ニーズ把握から開発、設計、製造、組立、調整、出荷までは一元管理される完全自動工場が実現すれば、海外移転した日本の製造業も再び国内に戻ってくるだろう。(無人なので雇用は戻らないが)
    小売や飲食も注文取り、調理、配膳までが自動化される。
    融資も、人々の普段の公共料金支払や仕入の支払から個人の信用スコアを算出し1秒で融資審査と融資実行が実現できるサービスが既に中国で実装されている。
    物流業界ではピッキングや搬送が自動化される。
    介護現場では、特に介護者も被介護者も嫌がる排泄処理の自動化が急務である。
    AIは既に中国で監視カメラ画像認識で活用されており、完全な監視社会を実現できるようになりつつある。声紋を記憶して市民の声と照合するAIも実装されている。

    シンギュラリティにより人間はAIと一体化して生物学的限界を超える。ホーキング博士やビルゲイツやイーロンマスクらはAI開発に警鐘を鳴らす。結局は、これを使う側の人間の悪意に対する警鐘ではあるが、自律的に人を殺傷するAI兵器が実用化されると、破滅的な結果を招くことになるのは恐らく間違いないだろう。
    1982年に発表された「断絶への航海」では、核戦争で荒廃した地球から遺伝子を送り込んだケイロン星でAIが新植民地を作り、そこでは地球人のクローン達がAIの庇護のもと、管理組織を持たず、各局面で最も深い技術と知識を持つ者が自立的に働く理想の社会が実現しており、そこに地球から組織と支配欲を持った人間が現れて国家組織に組み込んで支配しようとするが、結局理想郷に飲み込まれていくというストーリーが展開され、AIと共存する理想社会の一体系が提示されている。

    14歳向けとは思えない充実した内容の良書であった。

  • AIの全体像掴み視点。
    3章の実例が現実に起こっている話でおもしろい。
    ディープラーニングに至る話は歴史と人物の話なので知っていると退屈かも。
    でもイメージで伝わる。

  • アメリカと日本の捉え方の違いがよく分かりました。
    日本はアトム、ドラえもん…人間とともに共存する存在。一方、アメリカは人間の敵…ターミネーター?戦争の兵器への活用。人と相反する存在との認識であること。何故このような違いができたのか。そこを知る事で、日本での世界に対する知能情報の進む方向性が明らかになるのか。この違いがわかる人はいるのか。

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著者プロフィール

インフォビジュアル研究所(インフォビジュアルケンキュウショ)
ビジュアルクリエーター
2007年より代表の大嶋賢洋を中心に、新しいビジュアル・コンテンツの開発を目指し、編集者、グラフィックデザイナー、CGクリエイター数名により活動を開始する。2007年より『週刊ポスト』誌上で、ヒット商品の開発の背景と戦略をマーケティングの視点から解説する「だから売れた」の連載を2年弱続ける。以後、『家族を守る!! 放射性物質を除く食事』(綜合図書)など各種単行本や雑誌に、インフォビジュアル・コンテンツの提供を続ける。企画・執筆・制作などに携わった単行本に『だから売れた!』(東京書籍)、『超図解でよくわかる! 現代のミサイル』(綜合図書)、『イラスト図解 戦闘機』、『イラスト図解 イスラム世界』(いずれも日東書院)、『超図解 ニッポン産業をつくった8人のカリスマ経営者』(ファミマ・ドット・コム)がある。
http://inforvisual.information.jp


「2016年 『超図解 一番わかりやすいキリスト教入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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