日本エロ本全史

著者 :
  • 太田出版
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778316747

感想・レビュー・書評

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  • 現在ではエロ本は絶滅危惧種といって良いだろう。しかしほんの2~30年前は50万部以上売れる雑誌もあったという。ベッピンとかクリームとか良く見たものだ。そんな雑誌の終戦直後から絶滅寸前までの各誌を紹介してあり、個人で体系的に所有していなければ、これらは確実に世の中から消滅していたと思われ、貴重な記録となっている。
    これらの本は特に規制と弾圧にさらされ、しばらく前からコンビニ等では中身を開けないようにテープで止めるという規制がかかった。これでコストが20円も高くなるというから事は深刻である。しかも子供達への悪?影響を防止するための当該規制は、中が見られないため、表紙はより直接的表現で過激なものとなり、店内をより下品な空間へと進化させることとなり、売り上げを(一時的だが)増加させることとなった。
    役人達の浅知恵が逆効果となった好事例で笑える。

  • はあ、これはお懐かしゅうござんす。

  • 図書館の相互貸借で借りたが、似た名前の書籍と間違ってしまったために受付の女性に「昭和エロ大全」は蔵書がありませんでした、と宣告される羞恥プレイを受けた。全部をコレクトするのはかなり難しいのではと思ったけれど、創刊号中心のセレクションらしい。それでも戦後すぐに刊行されたものは見たこともないので重要。ウィークエンドスーパー、JAMなどの70年代サブカルエロ本の情報は嬉しい。ヒカシューの2ndの「夏」のジャケットのスイカはウィークエンドスーパーでやっていたスイカを用いたパロディヌードがモチーフとのこと。宮西計三が創刊号のカヴァー絵を描いている「性生活報告」なんて初めて知った。いろんな雑誌の写真が載っているわけだけど、著作権的にはどうなのかなと思ったけれど「あのロバート・フリップに訴訟で勝った」弁護士の先生が監修しているそうで笑った。

  • あらまあ

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著者プロフィール

1967年埼玉県生まれ。ライター、アダルトメディア研究家。
美学校考現学研究室卒。主にアダルト産業関連をテーマに執筆。特にエロとデジタルメディアの関わりや、アダルトメディアの歴史の研究をライフワークとしている。AV監督やカメラマン、漫画原作者、トークイベントの司会者などとしても活動。
主な著書として『痴女の誕生――アダルトメディアは女性をどう描いてきたのか』(2016年)、『巨乳の誕生――大きなおっぱいはどう呼ばれてきたのか』(2017年)、『日本エロ本全史』(2019年、いずれも太田出版)、『AV女優、のち』(角川新書、2018年)、『ヘアヌードの誕生――芸術と猥褻のはざまで陰毛は揺れる』(イースト・プレス、2021年)などがある。

「2023年 『日本AV全史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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