スポーツ・アイデンティティ どのスポーツを選ぶかで人生は決まる

著者 :
  • 太田出版
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本棚登録 : 49
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778317010

感想・レビュー・書評

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  • 「飛び抜けた能力を持つ人間を天才と片付けることは思考停止に繋がると考えていた」

  • 一人ひとりの話は面白い

    無理にSIDとかで括らなければいいのに
    サブタイトルで手に取るとガッカリする
    もう少し辻褄は合っていてほしかった

  • あくまで"こうした例があった"という域を出ないけど、読み物として面白かった。究極の個人スポーツであるマラソンからラグビーまで、いろんなアスリートの生き様を知れるのも良かった。著者は現在柔術家だそう。

  • 基本的には面白い。
    が、カユイ。
    データがもっとあったら説得力があるだろう。
    著書はおそらく、「人は自分に合ったスポーツを事前にわかるのか?」「わかるのがいいことなのか?
    もしくは、「スポーツがその後の人格形成に影響を与えるのか?」こういう疑問を解きたかったのではないだろうか?なんかそうはっきり書いてそれを解明すべく時間をかけたらより深い説得力ある内容になったかもしれない。けれどライターにそれができるのか?許されるのか?それは大学の役割ではないか?協働プロジェクトか?いずれにしても着眼点が面白いだけに、惜しい一冊だった。

  • スポーツ選手に関する随筆。
    いわゆる集団スポーツと個人スポーツの向き不向きという視点で構成されている。
    求めていた内容とは異なるが、そこそこ楽しめた。


  • 人格形成にスポーツの選択が関わっているのではないかと考え、それをスポーツアイデンティティと名付け論じている本です。
    はじめに書かれている通り、臨床実験を行なったりておらず、あくまでこうした例があった、という一例の紹介です。

    わたしは文化部でしたが、その仮定には大いに共感したため手に取りました。
    全体を通しての感想は、スポーツの経験や、興味がほとんどない自分にとって
    有名とは言え各選手の細かな記述は楽しめる部分が少なかったです。
    そのため後半は流し読みをしました。
    逆に、紹介されている野球、サッカー、水泳などに知識がある方には面白い本だと思います。

    印象的だったのは、一つ目のエピソード。
    マラソン選手は「五ミリの厚さの羊羹で我慢できる人間」という選手本人のコメントに納得しました。

  • スポーツと人格形成の関係について、独自の切り口で分析した本。著者は学者ではなくノンフィクション作家なので、インタビューを元にアスリートの性格を掘り下げていく様子は読みごたえがある。「あの選手が活躍できたのは、そういう性格の持ち主だったからなのか」という発見が沢山あった。

  • 「はじめに」の“アスリートに限らず、その人間の背骨といえる人格形成にスポーツの選択が関わっているのではないか”
    あとがきの、”生きづらさを感じたとき、SID(スポーツ・アイデンティティ)は一つの参考になるだろう”
    という言葉に納得しました。限られたスポーツ、そして男性しか出てこないなと思ったのですが、そのことについてもあとがきで書かれていて、なるほどなと思いました。「相手」を知る上で、経験した(向いている)スポーツのことに触れるのも面白いと感じました。

  • 表紙に大きく「SID」と書いてあるが、もちろん本を開くまでなんのことか分からない。
    これはタイトルとして良いのだろうか、と思わざるを得ないが、それ故に手にとった自分もいるわけで、逆説的に成功なのかな。

    それぞれのスポーツで、成功するのに必要な性格・性向は異なっているということが種々のインタビューを通じて積み上げられていくが、話はスポーツに留まらず、政治や子育て・教育論まで。
    著者のいうSID(スポーツ・アイデンティティ)は、学術として高めるというよりは、人を見る上で、その人が若い頃に取り組んだスポーツ、ポジションを予め知っておき、ある程度の傾向を掴むために利用する、みたいなのが良いのかな、と。
    その前提を知るためには、自分自身の引き出しも多くしておかないといけないので、著者の書く他のノンフィクションを多く読むのが手っ取り早い、と。
    個人としては、そういう利用法になろうか。

    あるいは、文科省とかスポーツ庁的な発想で、将来のオリンピック選手発掘に使うべく、心理テストとかを作ってデータを蓄積していくとかかな。
    もちろん電通案件ですが。


    正誤表)
    「ブルー・スリー」→「ブルース・リー」
    「日本ハムファイターズ」→「近鉄バファローズ」

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著者プロフィール

1968年3月13日、京都市生まれ。ノンフィクション作家。
早稲田大学法学部卒業後、小学館に入社。『週刊ポスト』編集部などを経て、1999年末に退社。
スポーツを中心に人物ノンフィクションを手掛け、各メディアで幅広く活躍する。著書に『W杯に群がる男たち―巨大サッカービジネスの闇―』(新潮文庫)、
『偶然完全 勝新太郎伝』(講談社)、『維新漂流 中田宏は何を見たのか』(集英社インターナショナル)、『ザ・キングファーザー』、
『ドライチ』『ドラガイ』(カンゼン)、『球童 伊良部秀輝伝』(講談社 ミズノスポーツライター賞優秀賞)、『真説・長州力 1951-2015』(集英社インターナショナル)
『電通とFIFA サッカーに群がる男たち』(光文社新書)など。

「2019年 『ドラヨン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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