- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778317010
感想・レビュー・書評
-
「飛び抜けた能力を持つ人間を天才と片付けることは思考停止に繋がると考えていた」
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一人ひとりの話は面白い
無理にSIDとかで括らなければいいのに
サブタイトルで手に取るとガッカリする
もう少し辻褄は合っていてほしかった -
あくまで"こうした例があった"という域を出ないけど、読み物として面白かった。究極の個人スポーツであるマラソンからラグビーまで、いろんなアスリートの生き様を知れるのも良かった。著者は現在柔術家だそう。
-
基本的には面白い。
が、カユイ。
データがもっとあったら説得力があるだろう。
著書はおそらく、「人は自分に合ったスポーツを事前にわかるのか?」「わかるのがいいことなのか?
もしくは、「スポーツがその後の人格形成に影響を与えるのか?」こういう疑問を解きたかったのではないだろうか?なんかそうはっきり書いてそれを解明すべく時間をかけたらより深い説得力ある内容になったかもしれない。けれどライターにそれができるのか?許されるのか?それは大学の役割ではないか?協働プロジェクトか?いずれにしても着眼点が面白いだけに、惜しい一冊だった。 -
スポーツ選手に関する随筆。
いわゆる集団スポーツと個人スポーツの向き不向きという視点で構成されている。
求めていた内容とは異なるが、そこそこ楽しめた。 -
スポーツと人格形成の関係について、独自の切り口で分析した本。著者は学者ではなくノンフィクション作家なので、インタビューを元にアスリートの性格を掘り下げていく様子は読みごたえがある。「あの選手が活躍できたのは、そういう性格の持ち主だったからなのか」という発見が沢山あった。
-
「はじめに」の“アスリートに限らず、その人間の背骨といえる人格形成にスポーツの選択が関わっているのではないか”
あとがきの、”生きづらさを感じたとき、SID(スポーツ・アイデンティティ)は一つの参考になるだろう”
という言葉に納得しました。限られたスポーツ、そして男性しか出てこないなと思ったのですが、そのことについてもあとがきで書かれていて、なるほどなと思いました。「相手」を知る上で、経験した(向いている)スポーツのことに触れるのも面白いと感じました。 -
表紙に大きく「SID」と書いてあるが、もちろん本を開くまでなんのことか分からない。
これはタイトルとして良いのだろうか、と思わざるを得ないが、それ故に手にとった自分もいるわけで、逆説的に成功なのかな。
それぞれのスポーツで、成功するのに必要な性格・性向は異なっているということが種々のインタビューを通じて積み上げられていくが、話はスポーツに留まらず、政治や子育て・教育論まで。
著者のいうSID(スポーツ・アイデンティティ)は、学術として高めるというよりは、人を見る上で、その人が若い頃に取り組んだスポーツ、ポジションを予め知っておき、ある程度の傾向を掴むために利用する、みたいなのが良いのかな、と。
その前提を知るためには、自分自身の引き出しも多くしておかないといけないので、著者の書く他のノンフィクションを多く読むのが手っ取り早い、と。
個人としては、そういう利用法になろうか。
あるいは、文科省とかスポーツ庁的な発想で、将来のオリンピック選手発掘に使うべく、心理テストとかを作ってデータを蓄積していくとかかな。
もちろん電通案件ですが。
正誤表)
「ブルー・スリー」→「ブルース・リー」
「日本ハムファイターズ」→「近鉄バファローズ」