深夜0時にこんばんは

著者 :
  • 太田出版
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778321918

感想・レビュー・書評

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  • 胸がギュウとなる一冊。深夜ラジオを聴いてる自分が本当の自分。その時間は1人だけど独りでなくて。ラジオ好きなら誰でもが来し方の琴線をしゃらりと鳴らされる。

  • イラストレーターの女性、ハガキ職人を目指す男の子、主婦のローテーションでそれぞれ同じラジオ番組を聞きながら物語が進む。好きな人に振り向いてもらえなかったり、ハガキが読まれなかったり、主婦をしている自分を幸せだと思えなかったり…とそれぞれうまくいかないことがある中、深夜ラジオによって大事な何かに気付かされたり勇気づけられたりする。ラジオってパーソナリティが身近に感じたりするから不思議。深夜ともなると心地よい閉塞感というか秘密基地に篭ってるような気さえしてくるし、すぐ側で寄り添ってくれるような心強さがある。

  • 冬川智子さんの作品『深夜0時にこんばんは(2013)』を読了。 冬川智子さんの作品は・・・今年(2019年)の6月6日に読んだ・・・「ノストラダムス・ラブ(2014)」以来に読みました。 ラジオを聴くのは楽しいよねー。 おいらも昔、聴いてたなー。 

  • 深夜0時のラジオ番組を愛聴する、同業の子に恋するイラストレーター、ハガキ職人目指す中学二年生、一度は音楽の夢をあきらめた専業主婦。一話ごとに主人公が入れ替わりつつ、少しずつ進んで行くエピソード。ラジオからの言葉に背中押されて、進んでみたり、蓋をしていた気持ちに気付いたり、単純なハッピーなエンドなんてないけど、番組みたく突然うちきられることもなく、モヤモヤとした少し苦い思いを抱いたまま人生はつづく、と。

  • 同じラジオをきいている三人のリスナーのそれぞれの話。一度フラれた相手にまだ片想い中のイラストレーター。前の席の女の子が気になる中学生。かつて夢があったことを思い出して今の生活が窮屈に感じる主婦。少し切なくなったり、少しあたたかい気持ちになったり、少し甘酸っぱくなったり、そんな短編集

  • 久しぶりに神ですわ!

  • 短編でありながら繋がっているラジオ。
    今落ち込んでいる人に読んでほしい。
    立ち直らせてくれたり、
    笑わせてくれたり、
    元気付けてくれるわけじゃないけど、
    不思議と何とかなるように心が動く。
    そんな感動を与える本。

  • とても良かった。
    絵柄のシンプルさが、逆に物語を引き立たせている感じ。

    特に、イラストレーターの女性の話。
    葛西さんみたいな男性、いっぱいいますね。友人としては何ら変わりなく接するし、優しい。でも、恋愛対象にはしてくれない・・。
    振った後でも優しいから、もしかしてもしかして、って期待しちゃいますよね。でも男性が1回振った女性がその後恋愛対象になることってきっとないんだろうな。
    いま現在、私が彼女と全く同じ状況にあるので、苦しいほど気持ちが分かります。突然連絡があって、やっぱり付き合おう、みたいな展開にならないかな・・なんて。ならないけど。

    夜に1人、静かに読みたい1冊です。

  • 寝る前に読みたいささやかな物語。深夜0時に始まるラジオにリスナー3組の日常を描いた作品です。特にカホちゃんの話はすごく優しくて残酷。冬川智子先生の描く切ないのにあたたかい空気感大好きです。

  • 絵も話もなんともいように楚々られる。ちょっとニタニタするかんじ。

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