虹色の貧困: L・G・B・Tサバイバル!レインボーカラーでは塗りつぶせない「飢え」と「渇き」

著者 :
  • 彩流社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779115493

作品紹介・あらすじ

「衣食住に困らないレベルの生活を維持する権利」を獲得するために
「L・G・B・T」は4つのコトバの頭文字を合わせたもの。Lはレズビアン、Gはゲイ(男性同性愛者)、Bはバイセクシュアル(異性・同性どちらも愛す者)、Tはトランスジェンダー(心の性と身体の性が一致しない者)のこと。名は「場」である。性的少数者の組織イメージを高め、「存在」を可視化する。名を得ることで、新たなコミュニティの誕生を目指し、悩みを抱えた「同志」と出逢い、連帯を促進する。

感想・レビュー・書評

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  • 2010年時点で、多くが法的に単身者であるセクマイの貧困について書かれた、なんというか怒りの書。読みやすいと言いきれないが勢いはある。この人の真摯な姿勢を尊敬する。

  • 流し読み。
    久しぶりにこんな主観丸出しの文章を読んだ気がする…曲がりなりにも大学に置いてある本なのに。。

    僕はあまり「バイだから」とか気にしない(ただの恋人煩悩な阿呆)けど、政治団体的なものに足をつっこみかけたことはある。その体験を踏まえて考えれば、まぁこんなものかなとは思った。

    「差別の排除」と「表現の自由」は、だいたい対立する。皆価値観が違うのだから、誰かにとって差別表現に思われるものも他の誰かにとっては全く些末なことかもしれない。
    だが頭ごなしにそれを怒鳴りつけたところで、何も変わりはしないのだ。怒鳴られたぐらいで人間の価値観は変わらない。

    だから僕は飄々と生きていく。恋人の有無について聞かれれば、同性と付き合っていることを明かす。ただ、それだけ。相手になにか求めたり、僕は君たちと違うよ?とは思わない。
    幸せそうに生きている、ただの人間だということをわかってもらいたいから。

  • 怒りの書だった。
    一応LGBTの本とはなっているけど、本書の中でも触れられている通り、言っている内容はLGBTに限定された話ではないなーと。
    しかしなんか、こう、消化不良、、なのは"他者"の話として読んだからで、著者の語りかけている対象とは違う立ち位置にいるから…のような気もしないでもない。

  • 当事者必読。社会と折り合いをつけて生き抜く現実的書。権利の主張ではなく、自然体で受け入れられるような生き方を提案する。全てとは言わないが、個人的に反省するところ、共感するところが多かった。

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著者プロフィール

ライター/編集者。1964年静岡県生まれ。1995年より「さぶ」「アドン」「薔薇族」等、主なゲイ雑誌で小説を連載、2003年より「バディ」でも連載開始。その他、ゲイ向けPCゲームのシナリオを共同執筆し、ゲイカルチャーの喧伝を積極的に展開。2007年4月から3度目の復刊を果した雑誌「薔薇族」の副編集長として、企画・取材・執筆・組版・デザイン・販売のすべてを一人でこなす。2009年には著書『消える「新宿2丁目」』を上梓した。

「2010年 『虹色の貧困』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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