呑川のすべて;東京の忘れられた二級河川の物語

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  • 彩流社
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  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779126086

作品紹介・あらすじ

2019年、10月日本経済新聞の記事で話題!

世田谷区、目黒区、大田区を流れ、東京湾にいたる
二級河川「呑川」。
その来歴と現在を、書誌や古地図、独自な視点での探索を
手がかりにつむぎだす「小さな物語」。
人が「風景」に抱く悔恨と希求、そして忘却と再生をめぐる
異貌の「東京論」。

感想・レビュー・書評

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  • 副題にうたわれているようにこれは物語です。著者の個人史と、地誌的な記述とが渾然一体となっています。読み手それぞれが、自らの生きてきた風景を昔も今も流れ続ける川に思いを致し、「わたしはどこへ行くのだろうか」と自問自答するきっかけとして働く本だと思います。

  • 『フィギュール彩』という余り聞かない叢書の1冊。
    『シン・ゴジラ』でゴジラが上陸したということで、変なところで知名度が上がった呑川とは、一体、どういう川なのか……ということを、著者の幼少期と絡めて書かれている。下流に向かうに従い、見慣れた場所の写真が増えるのが面白い。

  • 呑川と聞いて、すぐ暗渠とか、散歩道だよね、とわかる人は地元民。世田谷区、目黒区、大田区にある川というか暗渠というか、そこを行ったり来たりしながら、今昔物語を綴っています。といっても著者が小さい頃の思い出話もあちこちに出てくるので、歴史書ではないです。
    一言でいうと、とてもマニアック。

  • 日本経済新聞で紹介され注目!
    世田谷区、目黒区、大田区を流れ、東京湾へと至る二級河川・呑川。
    その忘却と再生を巡る異貌の「東京論」。

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著者プロフィール

こんどう・ゆう
1958年、東京生まれ。建築家。
慶應義塾大学経済学部卒業。
アパレル企業企画部に勤務後、設計事務所での勤務を経て独立。
現在、建築デザイン事務所を運営している。
著書に
『物語としてのアパート』(2008年)、
『洋画家たちの東京』(2011年)、
『脳病院をめぐる人びと』(2013年)、
『生きられる都市を求めて』(2016年)、
『狭さの美学』(2017年)(すべて彩流社刊)。

「2019年 『呑川のすべて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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