世界の文字の書き方・書道 全3巻

著者 : 稲葉茂勝

制作 : こどもくらぶ 

• 彩流社 (2015年12月18日発売)

作品紹介・あらすじ

「書道」というと、もしかすると「古くさい」とか「かたくるしい」
などのイメージをもつ人もいるかもいれませんね。「書道」は、
書くことで文字の美を表そうとする東洋の造形芸術。
カリグラフィーの一種で、中国に起源があります。日本では漢字とかなで
書道がさかんにおこなわれてきました。
　
　書道のように文字の美を表現する創作活動は、中国や台湾、日本に
かぎらず、朝鮮半島やモンゴル、ベトナムでもおこなわれています。
しかし、そうした書道は活字文化の発達とともに、しだいに勢いが
おとろえてきました。…中略…
　一方、「カリグラフィー」は、西洋や東洋などにおける、文字を美しく
見せるための手法のことです。…中略…
　カリグラフィーは、アルファベット（ＡＢＣ……）だけでなく、
イスラム圏のアラビア文字でも発展してきました（アラビア書道）。また、
インドにおいてもさまざまな文字によるカリグラフィーが
さかんにおこなわれています。

近年、どこの国でも、書くことをパソコンや携帯のデジタル文字に依存して
しまっています。このため、書く人の字形、筆圧、バランス、個性などは、
文字からは一切わかりません。文字から個人が消えてしまっています。
美的感性などはまったく育ちません。
　一方、書道もカリグラフィーも、文字を正しく書こうという気持ちにさせ、
よりいっそう、文字や、文字で表された内容が理解できて、表現する喜びも
たかまります。集中力と観察力が養われると考えられます。
　このシリーズは、こういった思いで企画しました。
各巻の内容はつぎのとおりです。

【『世界の文字の書き方・書道』全3 巻！！】
①世界のアルファベットとカリグラフィー
②世界の文字と書き方・アラビア書道
③漢字文化圏のいろいろな書道

著者プロフィール

1953 年東京生まれ。東京外国語大学卒。
編集者としてこれまでに800 冊以上を担当。
そのあいまに著述活動もおこなってきている。
おもな著書には、『大人のための世界の「なぞなぞ」』、
『世界史を変えた「暗号」の謎』（ともに青春出版社）、
『世界のあいさつことば』（今人舎）、
「世界のなかの日本語」シリーズ１、２、３、６巻、
『世界の文字と言葉入門　９. 英語圏の文字と言葉』
（ともに小峰書店）などがある。

「2015年 『世界の文字の書き方・書道　全3巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」