〈帰国子女〉という日本人 (フィギュール彩 94)

著者 :
  • 彩流社
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779170966

作品紹介・あらすじ

〈帰国子女〉の特徴は、
「日本文化」に特有な「人間関係」への
気遣いに欠けている人たちである……
という共通認識がある(らしい)。

〈帰国子女〉についての情報を社会の側に提供し、
彼(女)らの「扱い方」について
社会の側に考えてもらうことは無駄ではない。

「〈帰国子女〉という日本人」である著者(ペルーより帰国)が、
〈帰国子女〉についての「私見」を綴る。

「〈帰国子女〉もいろいろ」というつまらない事実、
つまり必ずしも〈帰国子女〉全員が、
「外国はいいけど日本はダメ」式の見方に
凝り固まっていたり、外国語が使えることだけを
アイデンティティの根幹に置いていたりはしないということ、

あるいはそもそも、
みながみな外国語が得意なわけではない
ということを、ここに綴ることには意味があった
(のではないか)。

感想・レビュー・書評

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  • ☆外務省領事局政策課「海外在留邦人数調査統計」
    ☆「帰国子女」といえば、なにはともあれ「語学堪能」というイメージを抱かれるでしょう。裏を返せば、外国語ができなければ「帰国子女」である意味がないということにもなります。しかし実際には、ここまでお読みいただいた方にはご理解いただけたかと思いますが、「人それぞれ」なのです。「帰国子女」の中にも、外国語ができる人とできない人、できる人の中にもレベルの差がありますし、できる人が使える言語もさまざまです。

  • 著者は中学まで南米ペルーで育った、いわゆる「帰国子女」である。大学卒業後、就職はせず独学でフランス語を学び、南仏プロヴァンス地方への留学も果たす。
    帰国後、雑誌「STUDIO VOICE」の編集長を務める傍ら、数々の映画を製作してきた。
    でも「帰国子女って何なの?」という葛藤と、彼は常に隣り合わせだった…。
    教育研究情報課長

  • 社会
    ことば
    ノンフィクション

  • 帰国子女という日本人。品川亮先生の著書。帰国子女といえば、自信家で自己主張が強くて外国語が堪能、明朗快活。でも空気を読まずに日本文化に無理解と思われがち。でも実際は帰国子女も千差万別。帰国子女もいろいろという事実をわかりやすく伝えています。

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著者プロフィール

1970年生まれ。文筆業、翻訳家、編集者、映像制作。『STUDIO VOICE』元編集長。
著書に、『366日 映画の名言』(三才ブックス)、『〈帰国子女〉という日本人』(彩流社)など。訳書に、ラーシュ・ケプレル『墓から蘇った男』(上下、扶桑社)、トーマス・ジーヴ『アウシュヴィッツを描いた少年』(ハーパー・コリンズ・ジャパン)など多数。

「2023年 『アントピア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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