いじめ加害者の心理学

  • ナカニシヤ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (110ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779509346

感想・レビュー・書評

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  • 大西先生の研究が載ってる!

  • SDGs|目標16 平和と公正をすべての人に|

    【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/746260

  • 仮定は「おそらくそうだろうなぁ」と思う内容だが、それが研究結果として説明されるのが面白い。

    いじめは、事象自体が幅広く、個々の印象に左右されがちだが、その中でもしっかり区分けしてとっかかりを作っている印象を受けた。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:371.4||O
    資料ID:51500173

  •  論文集。

     研究結果
    ◎いじめに否定的な集団規範が高い学級では、生徒のいじめ加害傾向が低い。生徒間圧力が高い学級では、生徒のいじめ加害傾向が低い。
     →いじめを防止するには、学級の集団規範を厳しく保つことが必須で、そのためには個々の生徒がいじめに対して強く否定的な評価を下し、その評価を学級成員が互いに意識していることが重要。
    ◎日常的な教師の指導態度が、いじめに対する罪悪感の予期といじめに否定的な学級規範を媒介して、いじめ加害傾向に影響を及ぼす。
     →教師は意識して教育活動を行う必要がある。
    ◎いじめに否定的な集団規範によって、いじめ加害傾向を抑制するためには、対象となる児童生徒の特性を理解し、いじめに関する規範意識を高めるうえで基盤となる性格特性の向上を計ることがより効果的。
    ◎学級享受感を高めること、仲間集団の排他性を低くする工夫を行うことが、いじめ否定的な集団規範を高め、いじめ防止に有効。

     基本的防止策
    ◎集団規範をいじめ否定的な状態に保つ
    ◎いじめ加害者に集団規範を意識させるような教育的介入、あるいは集団規範をいじめ否定的なものに改善。

     具体策
    ◎健康的な自己愛の形成を促す
     ‐スクールカウンセラー等の支援による治療的介入。
    ◎認知的共感性、情動的共感性を高める
     ‐「気づき」を与える。日常的に他者の気持ちに関心を持つよう指導。スキルトレーニングの実施。
    ◎学級享受感を高める
     ‐活躍機会の均等提供。ストレスマネージメント。学校生活スキルトレーニング等のストレス対処方略獲得サポート。
    ◎仲間集団排他性を低下させる
     ‐班活動、学校行事等や視点取得能力を高めることを通し、仲間集団間の集団透過性を高める。
    ◎裏切られ不安を緩和させる
     ‐学校行事、共同作業、道徳の時間、スクールカウンセラーのカウンセリング等の実施。
    ◎教員の態度
     ‐受容的、親近感、自信、客観性、弱者保護。

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