集団的自衛権の焦点 「限定容認」をめぐる50の論点

著者 :
  • かもがわ出版
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784780307016

作品紹介・あらすじ

解釈改憲の論拠を提示した「安保法制懇」報告書等を、13年も前に『「集団的自衛権」批判』を著して論じ、昨年発売の『集団的自衛権の深層』が朝日新聞(14・3・18)、東京新聞(13・10・15)で絶賛された著者が、先駆けて解剖した!「報告書」(全文)を掲載。

感想・レビュー・書評

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  • 実は集団的自衛権をめぐって「焦点」となったのは、国会論戦とは別に一般の処では徴兵制が復活するのではないか、等々のわりと答えやすい議論であった。具体的に言えば、閣議決定直後に出された想定問答の内容が直後にはいろいろ話された。その論点はこの本ではほとんど触れられてはいない。ここで解明されているのは、どちらかといえば、NHKの討論番組で政治家ではなく専門家たちが言い合うような論点が述べられている。だから必要ないということではなくて、集団的自衛権をめぐってこれから法整備の前にアベを退陣に追い込むために必要な論点が非常に多い。集団的自衛権徹底批判のために必ず出てくるであろう論点の心強いアンチョコになりうるものなのである。私は、10ほどをPDF化して常にiPhoneにいれておくことにした。

    例えば、論点42である。
    「集団的自衛権は国連憲章でも認められている、国際的に受け入れられて当たり前の権利でっせ。日本が遅れているんだよ」という意見は「徴兵制になるはずないでしょ」という意見と並んでよく出てくる。徴兵制については「政府のヤツらが信用できるもんか!」の一言でわりと論破できるが、国連が出てくるとなかなか言い淀む人もいるのではないか。そういう時にこれが役立つ。要は「国際的に受け入れられていない」のである。その根拠が縷々述べられている。読んで欲しい。
    2014.08.8読了

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/65089

  • 国際法的なものや国際的感覚で語るのでわかりやすい
    政府ができないと認めてることが具体例になっていたことには笑えた

  • 集団的自衛権における解釈改憲を一つひとつ事例を挙げながら論破する、という見出しにひかれ読んでみたのだが…。アメリカ追従は×なのだが、それを実行する為の軍事力保有はもっと×という、じゃあどないすんねん!的サヨク論旨に終始。良く読んでみたら本書を絶賛してるのは朝日新聞。著者はサヨクどころかバリバリ共産党の極左…。うん、やっちまった。

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著者プロフィール

松竹伸幸(まつたけ・のぶゆき)
1955年長崎県生まれ。 ジャーナリスト・編集者、日本平和学会会員(専門は外交・安全保障)、自衛隊を活かす会(代表・柳澤協二)事務局長。一橋大学社会学部卒業。『改憲的護憲論』『〈全条項分析〉日米地位協定の真実』(共に集英社新書)、『9条が世界を変える』『「日本会議」史観の乗り越え方』(共にかもがわ出版)、『反戦の世界史』『「基地国家・日本」の形成と展開』(共に新日本出版社)、『憲法九条の軍事戦略』『集団的自衛権の深層』『対米従属の謎』(いずれも平凡社新書)、『慰安婦問題をこれで終わらせる。』(小学館)など著作多数。

「2021年 『「異論の共存」戦略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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