日韓が和解する日

著者 :
  • かもがわ出版
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784780310597

作品紹介・あらすじ

安倍晋三首相にも、文在寅大統領にも、受け入れ可能な解決策だ。
安倍首相にも文大統領にも受け入れ可能な解決策を提示。政府が来春東京に開設する徴用工展示室の成功に向け外交交渉を開始すべきだ。

感想・レビュー・書評

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  • 韓国大法院判決は聞いてすぐ「こりゃ日韓条約の根本、韓国併合条約の有効性の問題まで行くんだろうな」と感じたが、なかなかそこまで踏み込んだ解説がなく…。本書はこの判決について、強制性の有無や個人補償論は採用されておらず、植民地支配の有効性問題こそ本質であると整理・解説している点がまず良い。

    その上で、根本的な解決には国際法解釈の転換が必要という重い指摘を投げかけている(コレはブログをしつこく読めば分かる)が、解釈不一致は外交協議という規程に沿って日韓が対応(容易には解決しないから時間稼ぎ?)すべきだと提案。筋は通っているがコレも重い。

    しかし一番のサプライズは、当面の解決に世界記憶遺産の件を挙げている点。「こう来るか!」「これは繋がらなかった…」と思わず感嘆してしまった。だからあれだけブログにも炭鉱の話が出てきたのか…。本当意表つかれた。ビックリ。

    被害者に対して金銭面以外で実施すべき事は山積しており、根本的和解の為にはむしろ記憶の継承こそ大事だと思っているので、この当面の解決にあたる提案には全面的に賛同したい。

  • 東2法経図・6F開架:319.1A/Ma88n//K

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著者プロフィール

松竹伸幸(まつたけ・のぶゆき)
1955年長崎県生まれ。 ジャーナリスト・編集者、日本平和学会会員(専門は外交・安全保障)、自衛隊を活かす会(代表・柳澤協二)事務局長。一橋大学社会学部卒業。『改憲的護憲論』『〈全条項分析〉日米地位協定の真実』(共に集英社新書)、『9条が世界を変える』『「日本会議」史観の乗り越え方』(共にかもがわ出版)、『反戦の世界史』『「基地国家・日本」の形成と展開』(共に新日本出版社)、『憲法九条の軍事戦略』『集団的自衛権の深層』『対米従属の謎』(いずれも平凡社新書)、『慰安婦問題をこれで終わらせる。』(小学館)など著作多数。

「2021年 『「異論の共存」戦略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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