- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781300580
作品紹介・あらすじ
英語で科学の記事が読めたら…。常識レベルの科学の英単語を網羅、科学のキホンをおさらい、49本の英文で無理なく単語が定着する。
感想・レビュー・書評
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科学技術、具体的には生物・自然・地球・宇宙・化学・物理についての理工系大学生なら知っておくべき常識が解説されています。日本語解説と、一般の欧米人が使うレベルの科学の英単語を使った英文がセットになって掲載されています。通学の隙間時間などに、好きな分野の項目を眺め読むだけでも科学関連の知識と共に英単語も覚えられて英語に対する苦手意識を軽減できるかもしれません。イラストとともに解説されているのでわかりやすく、科学に関連する雑学も増えるはずです。(本学職員推薦)
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教員からの推薦図書。
推薦理由:われわれの業界では、よく「科学英語」という言い方をすることがある。つまり、日常的に話される英語とは、科学英語はちょっと違う、というのである。
私も、国際学会へ出向いて発表したりすることがあるが、発表はうまくいったとしても、そのあとホテルに帰ってきたら、フロントのお兄ちゃんとの会話がちんぷんかんぷん、ということはときおり経験する。日常会話としての英語と、私たちが論文を書いたり技術者と話したりする英語とは、やっぱり少し、違いがあるようなのだ。
ほかにも「○○英語」という言い方はよくある。曰く「新聞英語」「ニュース英語」「技術英語」…。会話で話す英語も重要だが、これから皆さんが専門性を持って臨もうとしている分野では、それとはちょっと違う英語力が求められるのである。
例えば、論文でchannelという言葉が出てきたら、テレビのリモコンで切り替えるチャンネルではなく、川の水路のことなのである。さらに、私たちのような惑星科学者の世界では、川の水路のような細長い流れ(の跡)を意味する。例えば火星で昔水が流れた跡、というのはまさにこのchannelだったりする。
今年は日本でも日食がみられるが、日本語で「日食」といっても、実は英語だと2つの言葉、つまりsolar eclipseといわなければならない。単なるeclipseでは、どちらにもとられてしまうのである。
こんなふうに、「科学英語は難しい」「単語を覚えるのがやっかい」「もっと実践的に覚えたい」という人には、この本がぜひおすすめである。
この本で使われている用例は全部、科学的な内容である。生物だったり地球科学だったり、天文だったりするが、すべて科学というところがポイントである。専門外であっても、その分野についての解説(日本語で)があるので心配することはない。
また、重要な単語は、ボキャブラリーとしてチェックするようになっている。これらの単語は、特にそれぞれの分野の技術文章を読む際には頻繁に出てくる用語なので、覚えておいて損はない。そして、実際に英文とその訳を対比しながら、その単語の意味や、文章全体の意味を捉える練習ができる。
この本で紹介されている単語・フレーズは合計590。もちろん全部覚えられれば理想的だが、例えば自分が興味ある分野は集中的に勉強して、他の分野はとりあえず読む方に徹する、という使い方もできる。また、チェックマークをつける欄もあるため、まさにドリルとして使うこともできる。
専門に進むことはないから使わない、とはいっても、例えば英字新聞で科学についての記事を読むときなどには、本書の知識がものすごく役に立つ。実際、この本の例文は難しすぎる専門用語などを巧みに取り除き、読みやすい英文にしてあるので、「難解な専門用語に引っかかって内容がわからなかった」という、よくありがちな状況に出くわすこともまずないだろう。
ちょっと残念なのは、内容が理学系のことを中心にしているため、工学系、テクノロジーについての話は少しだけになってしまっているということである。その意味でも、このコンセプトでぜひ、工学系中心の続編が出ることを期待したい。
ただ、そうであったとしても、この本に出てくるフレーズや言い回し、そして単語を覚えておけば、科学英語に対する恐怖心はずいぶん小さくできるのではないだろうか。「英語はまァ、そこそこできるんだけど、将来論文を読むのはちょっと怖いな」とか、「科学英語は少し苦手なんだけど、いいテキストがなくて」といった方には、本書をぜひおすすめしたい。 -
★★★☆☆
1ページ目、科学に関する記述
2ページ目、科学に関する英単語(1ページ目に即した)
3ページ目、英文(1ページ目に即した)
4ページ目、3ページ目の全訳と解説
上記4ページが1セットになって、生物・自然・地球・宇宙・物理化学が49項目。
日本語部分の記述を読むだけでも、一通りおさらいできます。
(まっきー)