- Amazon.co.jp ・マンガ (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781604435
作品紹介・あらすじ
「ファウスト」などの作品で知られるドイツの文豪・ゲーテを尊敬するエッカーマンは、 教えを請うべくゲーテのもとを訪れる。 助手として、文学や芸術など、ゲーテとの語らいからさまざまなことを学んだ彼は、 それらを書き留める決意をする──。 エッカーマンの目を通して描かれる偉人の思想とその名言の数々を漫画化。
感想・レビュー・書評
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原作をいきなり読むのは苦労しそうだったので、橋渡しとして読みました。
マンガの絵柄も内容に合っており、中高生位でも読み易いと思います。
原作は未読ですが、かなり内容が省略されているでしょうし、細かな文章表現の味わいもないので、物足りなさを感じました。もちろんそれゆえに原作を読みたくなる、というのもこのシリーズの狙いでしょうから、そういう意味では良くできているのかも知れません。
創作におけるオリジナリティの問題や、自分の得意分野に集中することの有用性など、ゲーテの時代から現代と同じ様なことが議論されていたのが良く分かります。
ゲーテの言葉を詳細に書き残してくれたエッカーマンに感謝したくなる本でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
導入にいい、というのは分かりますが。原典が大好きな私にとっては、なかなか厳しいものがありました。。。これを読んで少しでも興味があれば、即座に原典を読まれることをオススメします。原典のほうは珠玉の名作です。
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ゲーテさん・・・あなたはおれにとって二人目の親友です。
おれにこれ以上影響を与えないでください。
あなたはすばらしい。 -
『ゲゲゲのゲーテ』からの流れで、
『ゲーテとの対話』を読んでみようかと思ったのだけれど、
その前のワンクッションとしてこの本を(笑)。
上中下巻にわたる原作からすればほんのわずかの部分なんだろうけれど、
雰囲気はとても伝わってきました。基本が話をしているシーンなので、
どうしても画面が単調になってしまうでしょうし、大変だっただろうなぁ。
原作の方も読んでみたくなりました。 -
まんがで読破を読破するシリーズ。このシリーズで「ファウスト」なんかを読んだゲーテの助手を務めたエッカーマンが、師匠とのやり取りを日付入りで残したもの。
こうやってファウストが書かれたのっていうのが分かる。
崇拝する師匠の顔色をうかがいながらいろんな選択をする弟子の姿っていうのも興味深い。 -
趣味は中級品ではなく最高級品に接することで作られる。社交性は性に合わない人と付き合う。うまくやって行くためには自制しなければならず、それを通して我々の心の中にある色々なものが刺激され、やがて誰とぶつかってもビクともしなくなる。悪い社会というものは良い社会について言うべきことを伝えるための一つの手段。重要なことは小さなものの中に大きなものを認める目と、世間知と洞察力を持ち合わせること。影響力のある優れた作品からは少し距離を置く。オリジナリティを失ってしまうから。Why何故?ではなく、Howどうしたら?
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漫画でもやはり示唆にとんでいます!
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「ゲゲゲの女房」に、水木しげるが戦争中、心のよりどころを求めるような形で思想家の本をいろいろと読むようになり、その中で最も共感し、その後生涯にわたって何度も読み込んだのがゲーテだったと書いてありました。「妖怪の水木しげる」という一面しか知らなかったので、非常に意外で印象的で、それでゲーテが気になっていました。そんな折、図書館でこの本を見かけたので手に取りました。
同じシリーズの「ダ・ヴィンチの手記」を読んでとても良かったというのもあります。
正直「ダ・ヴィンチ」の方が読み物としては楽しめて私の好みではありますが、この本は、ゲーテの考え方を包括的に知ることができるようになっており(目次を読むようなレベルですが)とりあえず今の私にはぴったりでした。
いろんな教えが紹介されていましたが、その中では、「あれこれといろんな範囲のものごとを一度に欲張って表面的に近視眼的に見るのではなく、自分が理解できる範囲に限定して順番に少しずつ、本質的宇宙的な視野で見ろ」的な意見に非常に共感しました。(図書館でその場で読んで返しちゃったので、記憶で書いていて正確ではありません。すみません)
いつかはちゃんと、ゲーテ自身の著書にトライしたいです。いつかは。 -
ゲーテを師とするエッカーマンが書いた作品。
読書会を開催している私だが、ゲーテとエッカーマンの対話が読書会で語られる理想像だと感じた。
オイラもこんなレベルの高い読書会をしてみたい。
本書は日記形式に何月何日に〜があったと語られる形式で書かれている。内容は難しめ。 -
レビュー省略