- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781607443
作品紹介・あらすじ
現行の憲法典、日本国憲法。日本における人々の生活の基盤であり、国家規範とされている。その成立がGHQの占領時であったことや、第9条「戦争放棄」と自衛隊の存在など、さまざまな論争を呼ぶも、成立以来60年以上ものあいだ改正されていない。改憲の声が高まる昨今、国民に託された法のあり方を問うべく、日本国の近代史とともに検証を加えて漫画化。
感想・レビュー・書評
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まんがで読破を読破するシリーズ。
「日本国憲法」というタイトルですが、日本が憲法を持つ必要性が出てきた背景の近代史から、大日本帝国憲法の説明、そして、日本国憲法まで。
学生が憲法を考えるというテーマの講演会を実施し、その練習として友達と練習を兼ねて内容を語り合うという体裁。
最後にも書かれている前文。「われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してならないのであって」というフレーズはどこかの大統領にも聞かせてやりたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
憲法といいつつも、結局歴史の話がほとんど。もっとも、そんな経緯があったからこそ、こんな憲法になるわけだが。
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大人向けかなー。うちの学生に読ませるのにはあんま向いてないかんじ。漫画にするんだからただ内容喋ってる人たちの絵かくんじゃなく、憲法の内容自体をもっとイラスト交えて説明してほしかった。しかもこのシリーズは「漫画で読破」なんだから、現在の議論の話題とかじゃなく、憲法の内容自体に絞って説明してほしかったなーと。
というかこれは監修者とか著者はいないの?誰の解釈なんだろ?出版社なのかなあ。気軽に読むやつ、とはいえ、解釈がただでさえいろいろ言われるテーマなんだからそこは示して欲しかったかも。憲法をわかりやすく、なら『日本国憲法を口語訳してみたら』のほうが良い気がします。
なんとなく内容もニュースもある程度は知ってるけど、っていう大学生とか社会人には良いのかも? -
憲法なんて、こういうのでも読まなきゃよくわからない。ということで読んだ。
おすすめ。 -
「まんがで読破 日本国憲法」メディアワークス
教養漫画。特になし。
「共産党宣言」につづき、手に取りました。
中盤まで日本の近代史を噛み砕いて説明したあとに、第二次大戦後の日本国憲法制定の背景と、現行憲法の内容を説明します。
"大学生の自主ゼミ"という形で対話的に進むので、分かりやすい。
ちょこちょこ主義主張も交えながらの解説ですが、まあ。それも分かりやすい。
このシリーズは賛否両論あろうかとは思いますが、自分はあくまでもとっかかりとしてはアリかと思っています。
でも、あくまで元の本を読破しないと、「読んだ!」とは言えないとは思いますが。
憲法は、大切ですよ。(3) -
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「日本が憲法を用いたのには別の目的があったからなのです」
「別の目的?」
「それは諸外国と対等な関係を結ぶためです」31
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「これは36景のなかの『神奈川沖浪裏』といって世界的に有名な作品です 実は現在 この絵に使われている青の顔料の原産地がドイツであったことがわかっています」45
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「最近の歴史学では『日本の鎖国はなかった』という説が有力になっているのです なぜなら清や琉球との交易は続いてましたし カトリック宗派でないオランダとの交易は認められていたりと『鎖国』の定義にふさわしくない点がいくつも挙げられているからです」46
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日本国憲法は成立以来60年も改正されていない、唯一の憲法のようだ。ということは、世界の憲法はたまに改正されるのか。なんてフレキシブルなんだ、外国。