ディエゴを探して

  • イースト・プレス
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781619965

感想・レビュー・書評

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  • マラドーナを好きになってしまう
    ディエゴ
    マラドーナ
    dios

  • 2023年7月14日読了

  • 破壊的な人間性故に物凄く愛された人、という印象だったが、愛された理由はそうではないとこの本を読んで分かった 他人への桁外れに強い思いやりを断固として行動に移し、多くの人の人生を変えた人だった 胸を打たれる逸話がたくさん出てきます

  • サッカーファンでなくても「ディエゴ・マラドーナ」の名を知らない人はいないのではないだろうか。日本では、晩年の、自制が効かず、太りすぎた体型やドラッグに溺れた「堕ちた」ヒーローというイメージが強いのかもしれない。
    しかし若き日、サッカー選手として華々しくデビューした当時はその若さと天才的プレーで誰もが魅了された。初めて日本にやってきた「ワールドユースサッカー」時は18歳、本当に可愛らしかった。そんな天才プレイヤーが晩年、あのような姿になり、早世してしまうとは思ってもみなかった。
    その彼の本当の姿を探っていく作品である。著者はマラドーナのファンであり、アルゼンチンに渡り、アルゼンチンからサッカーに関する情報を日本に送り、今では彼の地で家庭を持ち、ライターをしている。
    この本で我々が報道を通して、知り得たマラドーナとは違った姿の彼を知ることができる。

  • プロデビューする前のマラドーナ、プロになっても友を思い尽力するマラドーナ。アルゼンチンの人々が神と崇めるマラドーナのあまり語られなかった数々のエピソードが綿密な取材の元、書かれている。
    素敵な一冊。
    コカイン、アルコール、よくないニュースは知れ渡るが、なぜそうなったのか。
    15歳でスーパースターになったこと、極度のプレッシャーを常に受けていたこと、など考えさせられる。
    「この子には手を出すな」
    「マラドーナなんか糞くらえ」
    が特に好き。

    そして、著者のマラドーナへの情熱がひしひしと感じられます。

  • マラドーナの伝記でありながら、「ディエゴ」の過去を拾い集めるロードムービーのような小説。時代や国を代表する「世界精神」としてのマラドーナとそれを意識し背負い込み蝕まれていった「ディエゴ」。本作では幼少期から一人の人間としてマラドーナを追っていき、執拗に暗い側面を詳らかにすることなく優しい寅さんのような人間性にフォーカスした。

    サッカー選手としての技術ではなく、パーソナリティ、状況判断、即興性と頭脳の卓越性を大きく取り上げているところが興味深かった。曰く美しい頭脳。
    「不服従は人間本来の美徳」オスカーワイルド

  • 現役バリバリのマラドーナではなく、主に生い立ちを綴った内容。
    この本を読むまでは、コカインや暴力など良くないイメージが強かったが、イメージがガラっと変わった。
    とても心優しく、人の痛みがわかる器の大きなスーパースターだったんだなと感じた。

    この本は売らずに、ずっと保管しよう。

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著者プロフィール

藤坂ガルシア千鶴(ふじさか・がるしあ・ちづる)
ライター、コラムニスト、翻訳家。1968年10月31日生まれ。清泉女子大学英語短期課程卒業。89年からアルゼンチンの首都ブエノスアイレスに暮らす。78年W杯でサッカーに魅せられ、同大会で優勝したアルゼンチンに興味を抱き、その後マラドーナへの強い憧れからアルゼンチン行きを決意。大学在学中から「サッカーダイジェスト」誌にアルゼンチンサッカーの記事を寄稿し、その後30年以上にわたってスポーツ紙や専門誌に南米サッカーの情報を送り続けている。著書に『マラドーナ 新たなる闘い』(河出書房新社)、『ストライカーのつくり方』(講談社現代新書)、『キャプテン・メッシの挑戦』(朝日新聞出版)、訳書に『マラドーナ自伝』(幻冬舎)がある。

「2021年 『ディエゴを探して』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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