王太子は聖女に狂う (ソーニャ文庫)

著者 :
  • イースト・プレス
3.22
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本棚登録 : 30
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781695983

作品紹介・あらすじ

次代の聖女に選ばれたエジェリーは、
王太子シリウスの姿を見た途端、前世の記憶が蘇る。
前世の彼はエジェリーの夫で、彼女は彼に殺された。
その残酷さに恐怖を覚え、彼を避けるエジェリー。
しかしシリウスは、前世など知らない様子でエジェリーを気遣い、
優しく話しかけてくる。
警戒しつつも彼を受け入れつつあった彼女だが――それは彼の罠だった!?
狂気と欲望を露にしたシリウスに無垢な身体を拓かれたエジェリーは、
彼と婚約することになり……。

清廉潔白な王太子×前世で彼に殺された令嬢、

感想・レビュー・書評

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  • なかなか読み応えのある小説でした。
    「聖女」に選ばれた少女エジェリーは前世で自分を殺した夫と再会。もちろん、彼もまた王太子として転生しています。物心ついていたときから前世の記憶を持っていることで、苦しんできた彼はまたしてもエジェリーを愛し、過去の記憶を隠して優しく穏やかな仮面を被り、彼女に近付きます。
    一方、過去の記憶を一切持たなかったエジェリーは王太子に出逢ったことにより、記憶を蘇らせ―。

    過去にせよ現世にせよ、自分に異常な愛情と執着を持つ王太子からエジェリーが逃げようとするのは当たり前という気がします。
    ただ、ソーニャ文庫は「執着系の愛」がテーマのレーベルで、これまで読んだソーニャ作品はすべてあまりにも凄まじい男性側の執着愛に正直なところ、どうも読んでいて、あまり気持ちの良いものではなかった気がします。
    しかし、コチラの作品は王太子はヒロインに執着しながらも、そんな自分をも嫌悪し変わろうとしているところが見られ、今までのソーニャ作品とは違いました。
    なので、読んでいて、目を背けたくなるようなこともなかったです。
    ただ、物語りの最後の数行―カゼル公国の伝説の鴉の話、、、正直、なくても良かったのでは。
    私の理解力不足かもしれませんが、意味が判るようで判らなかった。。。
    どうせ付け足すなら、ヒロインとヒーローがどんな風な国王と王妃になったのか、その後をさらっと書いて欲しかったです。

  • 前世の記憶を持つ歪んだ執着愛!?!?楽しみ〜(^-^)/期待が大きくなりすぎて、想像していた展開と違っていました(^^;前世の想いより、前世の行為のほうに焦点があったような………………愛する純真な少女に、醜くい生き地獄を見せたくなかったヒーローの行動なのだろうけど…………う〜ん……重い話だったわぁ(^^;

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著者プロフィール

秋生まれのおとめ座。「微笑む似非紳士と純情娘」で出版デビュー。

「2019年 『嘘つきだらけの誘惑トリガー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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