赤い糸: 短篇集

著者 :
  • 三月書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784782602249

作品紹介・あらすじ

「やっぱり、おめえだった。二十年ぶりだ。忘れちゃいない-おれは財布から紙包みを取りだした。赤い糸をつまみ上げると、「ほら」とおめえの目の前に垂らした。おめえが、わっ、と泣きだした。(赤い糸)」小気味よい江戸言葉にのせて鮮かに描く11の人情ばなし。

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに読む出久根さんの小説。20年前に書かれたモノもあるが、『飛い騨ん爺い』、『四月馬鹿』、『赤い糸』はこの5年内の作品だ。このところ、人物伝や名言を精力的に纏められ、その成果が小説に活かされている。貧しくとも心豊かに生きる江戸庶民の人情を描く抜群の才は衰えず。心温まった。『とっかえっこ』が一番のお気に入り。贅沢な装丁の山月書房小型愛蔵本にふさわしい作品群。

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著者プロフィール

出久根達郎(でくね・たつろう):1944年茨城県生まれ。中学卒業後、上京、古書店に勤務する。73年から古書店・芳雅堂(現在は閉店)を営む傍ら、文筆活動に入る。92年『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、93年『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞する。2015年には『短篇集半分コ』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。著書に『おんな飛脚人』『安政大変』『作家の値段』など多数がある。

「2023年 『出久根達郎の古本屋小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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