戦後関西詩壇回想

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  • 思潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784783716143

作品紹介・あらすじ

三好達治の推挙によって詩誌「四季」同人となった詩人が、戦後、井上靖、竹中郁、安西冬衛、小野十三郎、伊東静雄ら多くの詩人との交流のなかで見守りつづけた戦後関西詩の瑞々しくも懐かしい風景。

感想・レビュー・書評

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  • 印象に残っているのが、足立巻一のエピソードだ。やちまたについて、君の話のキーポイントは障害者もしくは不具……障害への同情というか、そこにあるのではという指摘だ。やちまたに流れる妙な空気。これは一体何だろうと思っていたが、率直で、的確な感想だと思った。杉山平一らしいといえばそうだが。
    みな、関西にいて、大阪にもいて、私も会おうと思えば会えた人たちだが、一人去り二人去り。日常会話でもかまわないから会っておかなければならない人というのはあるだろう。凄い人と呼ばれている人に会って、ちょっと話すだけでも、何か気付くところがぜんぜん違うものだ。もちろん感化されすぎて信者になるのもいかがなものかだ。
    関西詩壇というのがなんとも言えない響きがする。

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著者プロフィール

1914年、福島県生まれ。37年、東京帝国大学文学部卒業後、主婦之友社勤務を経て尼崎精工㈱に入社。
詩作を続け中原中也賞など受賞。66年より帝塚山学院短期大学で講義をはじめ、のちに名誉教授となる。
映画評論でも一家をなる。
大阪市民文化芸術賞、大阪芸術賞など受賞。著者は詩集『夜学生』『ミラボー橋』、評論集『映画芸術への招待』『詩への接近』、エッセイ集『映像の論理・詩の論理』『低く翔べ』『わが敗走』など多数にわたる。

「1994年 『なにわ塾第54巻 詩と映画と人生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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