現代詩作マニュアル: 詩の森に踏み込むために (詩の森文庫 105)

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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784783720058

感想・レビュー・書評

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  • 現代詩の歴史的なながれにとどまらず、21世紀へむけた方向性をも示唆している入門書!

  • 本当に無学なまま詩作が先行してきたので、こういう本をいつかは読まなきゃーと思い。知識はあまり増えてませんが(というか消化不良ですが)ひとつの歴史の流れの中で書いてるという実感が得られたので、読んでよかった。あと、こういう知識の上に自分の作品が読まれるんだなーってのもぼんやり。でも自分の詩作に大きな影響はなさそうです。詩は技法云々ではないと思っているので。

  • 【新歓企画】ブックリスト:「大学1年生のときに読んでおきたい本たち」
    大学に入るまで、詩というものはほとんど読んできていない。というよりいままで「詩なんて勉強のしようがないよ」みたいな事を先生に言われて育ってきた、という人が、詩を読むためのハンドブックになりえる本です。詩作とありますが、詩の歴史の勉強などのページもあり、手法技法の説明ありで、作る気がなくとも読むためにとっても役に立つ一冊。【R.H.】

  •  野村さんみたいに現代思想の手をかりつつ詩を論じられる人は二十年くらい前はきっと貴重だったんだろう。「現代詩を書くには現代詩知らなきゃだめじゃね?」ということで戦後詩から90年代あたりまでの詩の系譜を説明し、次に「詩ってそもそも何なの?」という、詩を詩たらしめているもの、詩が詩であることの意義を、さまざまな詩句を引用しつつそこに凝らされたレトリックの説明をしつつ説明していく。そして用語説明も一通りおさえられていて、ぼくは修辞技法に疎いから、最後の章がいちばん役立った感ありますね。
    全体的におさえるべきところを新書レベルにまとめてあるから、詩ってなんなの? という人や、ちょっとおさらいしようかなって人におすすめだと思います。

  • 書いてあることはとても難しいはずなのに、それを感じさせない文体です。とても勉強になります。

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著者プロフィール

詩人。1951年埼玉県生まれ。詩集に『特性のない陽のもとに』(歴程新鋭賞)『風の配分』(高見順賞)『ニューインスピレーション』(現代詩花椿賞)『ヌードな日』(藤村記念歴程賞)『薄明のサウダージ』(現代詩人賞)『美しい人生』(大岡信賞)など。大岡信の後を継ぎ、2009年から「しずおか連詩」の捌き手を務める。

「2023年 『しずおか連詩 言葉の収穫祭』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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